女優の杏が、7月8日(金)~10月29日(土)にかけて日本橋コレド室町1で開催される没入体験型ミュージアム「Immersive Museum(イマーシブミュージアム)」の披露記者会見に7月7日(木)、登壇した。

「この"没入感"すごいですね、令和のアートだなと思います」と彼女が興奮気味に語ったとおり、イマーシブ(immersive=没入)ミュージアムは鑑賞者がひとたび足を踏み入れると、絵画の世界に溶け込むように“没入”出来るプログラムだ。最新鋭のプロジェクターと音響技術を駆使し、広大な屋内の壁面と床面全てが、印象派の名画の映像で埋め尽くされる。

「部屋の中なのに、風を感じるような、水さえ触れられるような気がします」。

モネやルノワールなど印象派の絵画の風景を見て、「あそこへ行けたらいいのに」と思った経験がある人は多いだろう。杏もその一人で、「モネの睡蓮の場所だと聞いて、フランスのジヴェルニーを訪れました。あの日見た睡蓮の池に入り込むことができるなんて」と話す。

移り変わる一瞬の色合い、眩い輝きなど、「光」を追求する印象派の技法によって生まれる、清涼感、ほのかな甘さ、下支えする緻密さなど、酔いしれたくなるような魅力をもつ名画たちの世界にここで「没入」できるのだ。

壁面で、足元で、描かれた絵が躍動する様子は、絵の世界を超えた三次元スペクタクルだ。名画の一部になったような感覚を超えた、体験を味わえる。

主催は電通で、グランドシネマサンシャイン他、全国14サイトの映画館を運営する佐々木ホールディングが技術を提供した。

ゲストとしてセッション登壇した「13才からのアート思考」著者で美術教師・アーティストの末永幸歩は、「アートにおける"没入" では、自分の心を動かして、能動的に出会っていくことをぜひやってみて欲しい。自分起点の考え方によって、創造性が高まります」

監修は、早稲田大学の美術史学者である坂上桂子教授。画家、ベルト・モリゾを扱った著書もある印象派の専門家だ。「モネの構想から100年。21世紀の技術を駆使したこの世界では、モネの夢見た世界から、さらに新たな印象派が表現されています」。

幼少期から絵を描くことを好み、仕事で海外へ行くたびに美術館を訪れるという杏でも、「直接体験しないと味わえない、お子さんがどんな風に感じるかも楽しみ」と語る。これまでにない、新しい感覚を得られる体験をぜひ試して欲しい。

Immersive Museum(イマーシブミュージアム)
2022年7月8日(金)~10月29日(土)
日本橋三井ホール(コレド室町1 5F)
https://immersive-museum.jp/