ソニー損害保険は6月30日、2022年に値上げが予定されている品目の最新情報をカレンダー形式でまとめるとともに、ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんによる値上げの傾向と家計を守るポイントを公開した。
7月1日からは、パンや食用油、小麦粉、香辛料、ティッシュペーパーなどが値上げ。8月になると、パスタや冷凍食品、カレールウ、魚介ねり製品が値上げになる。
9月は菓子や輸入ワイン、コーヒー、アイスクリーム、住宅設備などが値上げ。10月はビール類、調味料、外食、照明家電のほか、火災保険(地震保険)の値上げも予定されている。
ファイナンシャルプランナーの丸山晴美さんは、値上げの主な要因として、「原油高」「円安」「気候変動・天候」「制度的変更」などを挙げている。それぞれの値上げの要因を紐解くことで、優先的に行うべき家計の見直しが見えてくるという。
小麦粉や食用油については、主要産地の不作や輸送費の高騰、ウクライナ情勢など複合的な要因によって穀物相場が上昇している。外食もそれらの材料費だけではなく光熱費、人件費の高騰などにより各社が値上げを発表。食料品はできるだけ加工されていない食材を使った米食中心とした自炊を心掛けることで節約することができるという。
「現在、肥料価格も高騰していることから、国内産野菜の価格に影響が出る可能性がある」と丸山氏。最後まで無駄なく食材を使い切れるよう余った食材で1品作るなどの工夫が必要とのこと。
原油高から、鉄道運賃やタクシー料金、配送料や郵送料なども各社が値上げを発表しているが、配送料であれば、まとめて注文をしたり、通販事業者によっては店舗受け取りにすることで、配送料を無料にすることもできる。原油やLNG価格の上昇や円安、輸送費の高騰で電気やガスの値上しているが、こまめにテレビや照明を消し、使用していない際に電化製品などの電源を切ったり、ガス代節約のため間隔を空けずに続けて入浴するなど生活習慣を見直すことをすすめている。
今後も小麦粉や食用油などは値上り傾向が続くといわれているため、値上げが予定されている食品などは事前にストックすることも対策のひとつ。食費などの変動費に関しての見直しには限りがあるため、光熱費や保険などの固定費の部分での見直しが効果的だという。
固定費の見直しとして見落としがちなのが火災保険。2022年10月から個人向け火災保険料の値上げが予定されていることに加えて、最長契約期間が10年から5年に短縮される。契約期間の短縮は、長期契約のほうが割安のため実質的な値上げ。そのため、今のうちに火災保険の契約内容を見直すことで節約につながる可能性もあるとのこと。