SBIエステートファイナンスは6月29日、60歳以上の持ち家所有者で「自宅を住み替えたいと考えている人」を対象としたアンケート調査の結果を発表した。調査期間は2022年5月18~30日、調査対象は1都3県に持ち家がある60歳以上のマイナビニュースユーザー、有効回答は104人。

まず、住み替えたい理由を聞くと、「建物の老朽化」と「間取りへの不満(広すぎる、狭すぎる)」が同率の38%でトップ。次いで「設備への不満(老朽化・使いにくさ)」が31%、「立地・周辺環境への不満」が28%となった。

住み替えにあたって不安に感じることは、「資金面」が最も多く38%。以下、「荷物の整理・処分」が35%、「生活環境の変化」が30%と続いた。

実際に住み替える予定はいつか尋ねると、45%が「実際に住み替える予定は立っていない」と回答。「10年以内」(11%)というやや住み替えへの意識が低い人も含めると、半数以上が住み替えの目途が立っていないことがわかった。

住み替える予定が立っていない理由については、「希望に合う住み替え先がないから」が最も多く47%。次は「住み替え費用が用意できないから」が36%となり、同調査では「資金不足が原因で積極的に情報収集に取り掛かれていないのかもしれない」と推測している。

住み替え費用の捻出方法については、「自宅の売却」が48%で最多となり、「住宅ローン」は5%にとどまった。

住み替え費用の捻出方法について、住み替え予定の有無別にみると、住み替え予定がある人は、半数以上が「預貯金」や「資産の売却」により用意すると回答。一方、住み替え予定がない人は、半数以上が「自宅の売却」により用意すると答えており、住み替え予定を立てるのが難しいことが浮き彫りになった。