YKK APは6月21日、「住まいに関する意識調査」の結果を発表した。同調査は3月25日~30日、全国の15歳~69歳の男女2,090人を対象に、インターネットで実施した。

  • 今後、住宅を購入する予定はありますか

同調査は回答者を「Z世代」(1998年~2007年生まれの15歳~24歳)と、「ミレニアル世代」(1983年~1997年生まれの25歳~39歳)、「大人世代」(1953年~1982年生まれの40歳~69歳)に分けて実施した。

今後、住宅を購入する予定はあるか尋ねたところ、Z世代の56.9%が「住宅購入を予定している」「将来的に住宅を購入・所有したい」と回答した。購入意向がある人に、購入したいと思う住宅のタイプを聞くと、「新築・戸建住宅」が42.6%、「新築・マンション」が26.8%で、合わせると69.4%が「新築」を希望していることがわかった。

「ライフステージに応じて住む土地を変える暮らし」「できるだけ長く同じ土地に住み続ける暮らし」のどちらの暮らしをしたいか尋ねたところ、Z世代で「ライフステージに応じて住む土地を変える暮らし」と答えた人は36.3%で、大人世代に比べて14.7ポイント多かった。一方、大人世代は「できるだけ長く同じ土地に住み続ける暮らし」を希望する人が62.9%で、Z世代よりも21.3ポイント高かった。

  • 「ライフステージに応じて住む土地を変える暮らし」「できるだけ長く同じ土地に住み続ける暮らし」のどちらの暮らしをしたいですか

全世代に、「理想の住まい(家)」に求める空間とはどのようなものか聞くと、最も多かったのは「落ち着いた穏やかな気持ちで過ごせる空間」(57.8%)で、「心身の調子を整え、健康を維持できる空間」(46.4%)が続いた。

Z世代と大人世代で比較すると、「落ち着いた穏やかな気持ちで過ごせる空間」は大人世代の方がZ世代より20.8ポイント多く、「友人や来客を迎え、コミュニケーションを楽しめる空間」では、Z世代の方が大人世代より7.2ポイント高かった。

  • 「理想の住まい(家)」に求める空間とはどのようなものですか

また、Z世代では、「仕事や勉強に効率的に取り組める空間」を選択した人は28.7%で大人世代より11ポイント多い。具体的には、「公私のスペースを分けられる間取り」や「テレワークなどに使える独立した個室」「リビングなどの一角に設けたワークスペース」を求める意見が多く集まった。インテリアの好みについて尋ねると、Z世代は自分の好みに合わせた家具の組み合わせや、生活感のないシンプルな空間、トレンドへの関心が高くなっている。

  • 「理想の住まい(家)」に求める空間とはどのようなものですか(Z世代と大人世代の比較)

「多少お金がかかっても、地球にやさしい暮らし」「地球環境配慮よりも、自分にとってのメリットを重視した暮らし」のどちらの暮らしをしたいか尋ねたところ、「多少お金がかかっても、地球にやさしい暮らし」を選んだ人の割合はZ世代・大人世代もほぼ変わらなかった。どの世代においても、プライベート空間である住まいにおいては、自分にとっての暮らしやすさを重視する意識が高いことがわかった。

  • 「多少お金がかかっても、地球にやさしい暮らし」「地球環境配慮よりも、自分にとってのメリットを重視した暮らし」のどちらの暮らしをしたいですか

商品を購入する時の意識を聞くと、Z世代は「製造・販売する企業の、SDGsなどの環境・社会問題に取り組み姿勢を重視する」と回答した人が48.5%と他の世代よりも多かった。「多少高くても、社会貢献や環境配慮につながる商品を選ぶ」は42.1%、「モノはできるだけ自分で所有せず、シェア・レンタルなどを利用する」は37.5%が「あてはまる」と回答しており、Z世代はミレニアル世代や大人世代に比べて、環境配慮や社会問題への意識が高いことが明らかとなった。

  • 商品を購入する時の意識