じげんは6月17日、開業副業調査ラボbyフランチャイズ比較.netが実施した「副業を検討したきっかけや副業開始にあたり重視していること、不安なこと」についての調査のレポートを発表した。調査は2月22日〜3月8日、現在仕事をしていて開業・副業(兼業)を検討中の231人を対象に行われたもの。
まず、新しいビジネスを始めるにあたり独立開業と副業(兼業)のどちらを想定しているか尋ねたところ、「副業したい」が42.9%、「現在の仕事を辞めて独立開業をしたい」が32.5%となった。副業希望者に現在の仕事の継続意思を聞いてみると、55.6%が「現在の仕事を辞めずに副業したい」と回答した。
年齢について見てみると、30代後半から副業(兼業)の希望者は増加が続き、50代前半がピーク。30代は8%であるのに対し、40代は28%、50代は44%となっており、40代〜50代の中高年層に集中している。
一方で、脱サラ(完全な独立)を希望する人では、50代のみで全体の4割を占めている。副業希望者は30代後半から徐々に増えているが、脱サラ希望者は40代後半から急速に増え始めている。
年収で見ると、副業(兼業)検討者のボリュームゾーンは「200万円未満」で21.2%となった。「年収400万円未満」までと合わせると48%と約半数を占め、「年収400〜600万円未満」は22%にとどまる。
一方で、脱サラ検討者では「200万未満」は11.8%と副業検討者よりも少なく、「400〜600万円未満」は29.4%と、やや現年収が高い傾向にある。
現在の仕事に対する不安について調査したところ、95.3%が「不安がある」と回答。その要因は、「業績が悪化している・これから悪化しそう」が20%で最も多く、以下「努力しても収入が上がらなそう」「年齢的にすぐ限界がおとずれそう」(各16%)、「メンタルがやられそう」(14%)が続いた。
現在の仕事への不満については79.8%が「不満がある」と回答。要因は、「収入が少ない」が27%で最も多く、次いで「休みを取りづらい」「休みが少ない」(各10%)、「昇進・昇格が難しい」(9%)が続く。
不安・不満を抱えながらも現職を続けている理由については、「安定した収入は必要だから」が33%で最多に。
副業(兼業)を検討するきっかけに関しては、「今の仕事では収入が少ないから」が32%で1位に。「老後の資金に不安がある」「自分のスキルを使ってもっと稼ぎたい」を合わせると、収入関係が49%となる。
その他には、「興味がある分野で新しく仕事をしてみたい」が18%、「もっと自由な時間で働きたい」「定年を気にせず働き続けたい」が各11%であった。
副業(兼業)を検討するにあたって重要なポイントを尋ねると、「安定収益が見込めるか」が39%、「初期投資金の安さ」が23%に。合わせて63%が収入に関する内容であった。
副業(兼業)を検討するにあたり最も不安に感じている事については、「資金が足りなそう」(22%)、「収入が不安定になりそう」(21%)、「黒字化できるか不安」(18%)、「集客に手こずりそう」(11%)の上位4位までが全て資金関係で、全体の73%を占めている。
副業(兼業)で期待する月収を尋ねたところ、「50〜100万円未満」が31%、「30〜50万円未満」が22%となった。
出典:開業副業調査ラボ(フランチャイズ比較.net)