『ザ・ノンフィクション』のナレーションは、2009年、2012年に続いての担当だが、学生だった頃の自分と比べ、ドキュメンタリーへの向き合い方に変化があったという。

「当時は『噛まないようにしなきゃ』とか「滑舌を良くしなきゃ』とか、正しく読むことにいっぱいいっぱいになっていたと思います。もちろん、それも大事なことですが、今は映像に出てくる方の人生を、見てくださる方にしっかりと伝えたいという思いで読めるようになったのかなと思います」

その上で、「見てくださる方がどう受け取るかは、私の読み方で決めることじゃないと思うので、あまり入り込み過ぎず、なるべくフラットに読めたらと思っていました」と意識。それでも、「樹乃香さんがモヤモヤしていたり、悩んでいたりすると、やっぱり女性側に感情移入してしまいました(笑)」と本音を明かした。

■『ザ・ノンフィクション』ファンの母が「喜んでくれました(笑)」

改めて今回の作品について、「私と同世代の方は、きっと共感できる部分があって、改めて自分の生き方を考えるきっかけをくれる作品なのかなと思いましたので、ぜひ見ていただきたいです」とアピール。

ちなみに、母親が『ザ・ノンフィクション』の大ファンだそうで、「毎週録画していて、私が実家に帰ったときには一緒に見てます。だから、このお仕事も喜んでくれました(笑)」とのことだ。

  • 「非電化工房」で作業をする大地さん (C)フジテレビ

●志田未来
1993年生まれ、神奈川県出身。05年『女王の教室』(日本テレビ)で注目を集め、翌年『14才の母』(同)で連ドラ初主演。以降、『正義の味方』(同)、『小公女セイラ』『ハンマーセッション』(TBS)、『監察医 朝顔』『SUPER RICH』(フジテレビ)、『いぶり暮らし』(BS松竹東急)といったドラマ、『誰も守ってくれない』『泣き虫ピエロの結婚式』といった映画などに出演する。