アイランドが運営する料理インフルエンサーネットワーク「フーディストサービス」が、2022年上半期にブログやInstagram、TwitterなどのSNSで話題になった料理関連のワードを基にユーザーアンケートを実施し、「2022年上半期のトレンド料理ワード大賞」を発表した。

  • フーディスト「2022年上半期のトレンド料理ワード大賞」

選定は「レシピブログ(ブログ)」「フーディーテーブル(nstagram)」「スグレピ(Twitter)」が、検索数や投稿数などを基に、2022年上半期に注目された料理関連ワードを選出。さらに各サービスの参加ユーザーを対象に2022年上半期の料理トレンドを振り返るアンケートを実施し、その上位の結果から決定したもの。対象期間は2021年12月1日~2022年4月30日。

大賞:オートミール

オーツ麦(えん麦)を蒸してローラーでフレーク状にした食品。水と混ぜてレンチンする「米化」という新しい食べ方で市場が急拡大し、おにぎりなどにアレンジする人が急増。店頭でも様々なメーカーの商品が並んでいる。

【ユーザーコメント】

・スーパーに行ったら目につくところに必ずオートミールが売ってるし 本屋に行けばオートミールレシピの本が手に取りやすいところに置いてあり とにかく人気がうかがえるから
・影響をうけて、オートミールお好み焼きや、オートミールハンバーグは今でも作っています

2位:麻薬たまご

保存容器に刻んだ長ねぎやにんにく、唐辛子などの調味料を入れ半熟卵を漬けた韓国発の味付け卵。おいしくて中毒性があるという意味から「麻薬」というネーミングに。過激なワードに配慮して「合法卵」「〇〇風味付け卵」などといったネーミングでも投稿されている。

【ユーザーコメント】

・YouTubeやInstagramで投稿を多数見て、実際に自分もそれが影響で作ったため
・卵という身近な素材で簡単に作ることができるので

3位:ヤンニョム〇〇

韓国料理の「ヤンニョムチキン」が爆発的人気となった影響で、コチュジャンベースのヤンニョム味が大流行。ヤンニョム肉団子、ヤンニョムちくわなど、チキン以外のものにも使う人が増えている。各社から相次いで発売されているヤンニョム味のソースも人気。

【ユーザーコメント】

・お弁当のおかずにもぴったりなので人気なのもよくわかる
・ヤンニョムの甘辛い味が好きです。チキンだけではなくいろんな食材ともあいます

4位:大量消費レシピ

経済的にお得なだけでなく、豪快でボリュームのある料理や、作りおきにも使える大量消費レシピが注目を集めた。またTwitter上で大量廃棄の可能性がある食材を救おうという動きも見られた。

【ユーザーコメント】

・このコロナ禍で余剰野菜が多かったですが、普段使わない野菜の大量消費で無駄を省くという観点が良かったと思うから
・フードロスに関心を持つ人が増えているし、食材を無駄にしないですむ大量料理はトレンドに合っていると思いました

5位:アラジントースター

アラジンから発売されている遠赤グラファイトを搭載したトースター。短時間かつ高温で一気に焼き上げ、外はカリッと中はもっちりとしたトーストを焼くことができ、スタイリッシュな色やデザインも人気になっている。

【ユーザーコメント】

・我が家でも愛用していて、トーストが美味しく焼ける他にも焼き芋も美味しく出来ます
・実際にトースターを買って食べてみて、あまりの違いにびっくりしたからです

6位:姜葱醤(ジャンツォンジャン)

業務スーパーで人気の生姜とねぎ油が香る万能調味料。餃子などのつけダレや、炒め物、パスタの味付けなど和洋中どんな料理にも合わせやすいと2021年から話題に。テレビでも頻繁に紹介されSNS上でも多くのレシピが投稿されている。

【ユーザーコメント】

・これ1本で本格中華の炒め物が作れます!餃子も美味しい
・自分も購入して美味しくてリピしている

7位:スイッチ一発!レシピ

炊飯器で一発!レンジで一発!など、調味料や全ての材料を入れてスイッチを押せば出来上がる簡単レシピ。炊飯器や電子レンジだけで完成するため、ほったらかし調理が可能。時間を有効に使え、安全で失敗なしのレシピが人気となっている。 (*炊飯器で調理をする場合は調理機能付きの炊飯器を使用してください)

【ユーザーコメント】

・時間がないときにスイッチ・オンしてタイマーかけておけばすぐにできるのが、ほんとに助かった
・スイッチ一発でほっておけばできるレシピは時短レシピの中でも世の中のニーズをとらえていると思う

8位:豆腐干・豆腐皮・トーカンスー

豆腐に圧力をかけて脱水したもので中国及び台湾で広く使われている。低糖質で高たんぱくなヘルシー食材として日本でもヒットし、コンビニやスーパーの惣菜でも並び始め、注目が集まっている。

【ユーザーコメント】

・中華料理で出てきたときから関心があり、家で作れないかなとずっと探していました。昨今は近くのスーパーやカルディで買えるようになって重宝しています
・海外旅行にまだいけないので海外気分を手軽に味わえるため

9位:ノンフライ機能付きオーブン

油をほとんど使わずに揚げ物を調理することができる機能がついたオーブンで、ヘルシー志向の方から支持を得ている。コンベクションタイプと加熱水蒸気タイプがあり、レコルトやアイリスオーヤマなど各社から多彩な商品が発売されている。

【ユーザーコメント】

・カロリー面などから揚げ物を控えていたのですが、あげない唐揚げが簡単に作れると知り、なんて画期的なんだと感動したから。 面倒な油の始末もしなくて良いので嬉しいです
・Instagramをはじめ見る機会が多く、私自身も使用しています

10位:別茹で不要

麺を別に茹でる手間を省き、フライパンひとつで麺を茹でながら味付けまで完成させる料理法。パスタだけでなく、春雨やマカロニなどを使った“別茹で不要”のレシピも人気を集めた。

【ユーザーコメント】

・手間を省き、汚れものや光熱費も抑えられ、まさに救世主
・今までにあまりしたことがなく目から鱗的なレシピで、麺類への根強い人気もありそうだと思ったから

本大賞の統括を担当した、フーディストサービス統括リーダー 久永千恵さんは今回のアンケートの結果から見えてきたのは、「多様化する健康志向」と「アジアグルメの日常化」だという。各国がパンデミックからエンデミックへと移行しようとする中、人々の動きも活動的になり始めている一方で、ウクライナ危機や気候変動による世界的な物価上昇で、需給の不均衡も発生。下半期は予測できない情勢の中、脱コロナに向けて柔軟かつ自由な視点で暮らしを楽しむことにマインドが動きそうだと予想しているそうだ。