『仮面ライダーBLACK』のリブート作として製作が発表されていた『仮面ライダーBLACK SUN』が、2022年秋より「Prime Video」で配信されることが決定した。さらに、『仮面ライダーBLACK』にてシャドームーンの初登場回でもある6月12日の本日、キービジュアルと特報映像が一挙公開された。
キービジュアルでは、本作の重要なテーマでもある「悪とは、何だ。悪とは、誰だ。」というコピーとともにダークな雰囲気の中で力強い眼差しを向ける光太郎と信彦、さらに「仮面ライダーBLACK SUN」と「仮面ライダーSHADOWMOON」が収められている。また特報映像では、これまでのシリーズと異なる重々しい雰囲気が感じられる。
さらに今回新たにスタッフ情報を公開。音楽プロデューサーとして「BiSH」をはじめ幅広く楽曲プロデュースなどを手がける松隈ケンタ氏が音楽、『ロストパラダイス・イン・トーキョー』以来、最新作『死刑にいたる病』まで数多くの白石監督作品に携わってきた今村力氏が美術監督を担当する。
また『キングダム』や『今際の国のアリス』で特殊メイクを手掛けた藤原カクセイ氏が造型を、さらに、数多くのアーティストのスタイリングを手掛け、『宮本から君へ』、『竜とそばかすの姫』などの劇中衣装を手掛けてきた伊賀大介氏がスタイリストを務める。
松隈ケンタ氏 コメント
僕がリアルタイムでみた唯一のライダーが『仮面ライダーBLACK』でした。白石監督によるリブートが制作されるという報道をみて「これは、とんでもない作品になるぞ!」とワクワクしていたところ監督から連絡を頂き、光栄すぎて感激しました。仮面ライダー50 年の歴史と、白石監督をはじめキャストやスタッフの皆さんによる重厚な世界観がひしめき合う最高な作品です。期待してください、ジャスティス!
今村力氏 コメント
監督より「『孤狼の血 LEVEL2』の撮影中に打診あり。「面白そうかな?……やります!」と答える。50年の前、仮面ライダーが誕生した当時東映にいた。厳しい労使対決の闘いの最中だった。いろいろと振り返ると念が生ずる。映画はリアリズムだ。ずっとそのように取り組んで来た。いや、一つ『里見八犬伝(1983)』は創作の世界だった。それ以来のチャンスと心ははずんだ。ブラックサンの誕生!! 極めて難産だった。悪は滅び、善も滅ぶ。混沌の中に人は生く。それに抗う人々の魂を汲み取って貰えればと。
藤原カクセイ氏 コメント
現在も世界中で、テレビサイズを飛び越えたいライダーファンが生まれています。石ノ森先生自らが原点に立ち返った『仮面ライダーBLACK』これまでの仮面ライダーでは叶わなかった事、できない事。30数年経って、いつかはと想いを秘めて、今回の白石監督からの指名と、大幹部の皆様のご理解をいただき新しくこの世に具現化させていただきました。白石ワールドの中での"黒き怒りの戦士"は皆さんにどう映るでしょうか。
伊賀大介氏 コメント
1987年、10歳の時テレビの前で手に汗を握って観ていた作品のリブートに関わる事が出来て、とても光栄です。敬愛する白石監督との初仕事でしたし、しっかりと時流を捉えた脚本があったので、衣装には自分なりのリアリズムと、ヒーローに対する情熱を込めました。かつて日本中の少年少女たちに、真のヒーローは「明るく楽しい」だけでなく、自己の実存に対する苦悩や、闘いの虚しさなどを教えてくれたのが仮面ライダーシリーズだと思っています。果たして、今回の『仮面ライダーBLACK SUN』が何を伝えようとしているのか、配信開始までしばしお待ちください。僕もスタッフながらとても楽しみにしています。
(C)石森プロ・東映 (C)「仮面ライダーBLACK SUN」PROJECT