アイドルグループ・Hey! Say! Jumpの中島裕翔と女優の吉川愛がこのほど、フジテレビ系ドラマ『純愛ディソナンス』(7月14日スタート、毎週木曜22:00~)の取材に応じ、共演者の印象や、ピアノ演奏シーンの秘話などを語った。

  • 中島裕翔(左)と吉川愛=フジテレビ提供

中島演じる新任音楽教師・正樹と、吉川演じる生徒・冴との禁断の関係を描いていく“純愛×ドロドロ”の同ドラマ。中島にとってジャニーズ事務所の後輩である高橋優斗(HiHi Jets/ジャニーズJr.)が、冴の同級生で正樹を目の敵にする役で登場する。

高橋と『SUITS/スーツ2』(2020年)以来の共演となる中島は「いろいろ話して、テンプレートですけど『あこがれの先輩いるの?』って聞いたら、まず『中居(正広)くん』と言われて、その後何人か出てきて、最後に僕の名前を出されて、『舐めてんなこいつ』って(笑)。でも、『SUITS2』にゲストで出演してくれたときとはまたちょっと違う表情になったとうか、成長してるんだなというのを感じて、若い人たちの成長の速さみたいなのをすごく感じて、頼もしい人になってるなという印象があります」という。

中島裕翔、高橋優斗に、那須雄登(美 少年/ジャニーズJr.)という3人で“ゆうと会”の構想があるそうだが、同じ下の名前では呼びづらいようで、「自分の名前を呼んでるようなので、ちょっと…。だから、名前を呼ばずに話しかけるみたいな技ってあるじゃないですか。今はあれ使ってます」と明かす。

また、「僕はあんまり後輩と接点がなくて、ずっと弟分みたいな感じできたから、そういうのにも慣れなきゃいけないんだろうなと思いつつ。今回は、自分より年下の子たちもたくさん出るので、不思議だなっていう感じですね。先生という役どころをやるようになったんだなというのがあるので」とキャリアを重ねてきた実感を語りながら、「最後の最後まで、高橋優斗くんが演じる慎太郎とは因縁があったり、結構バチバチしたり、恋愛関係にも関わってくるので、ぶつかってきてほしいなと思います」と期待をかけた。

今作で、中島はピアノを弾くシーンもあるが、「大変でした(笑)。結構準備期間が充実してるほうじゃなかったので。正樹が弾くピアノの曲は、今後の正樹と冴ちゃんにとってテーマソングになるので、それをいかに自分のもののように弾けるかいうのが課題で。ピアノは本当にゼロからのスタートだったで、弾き方とか立ち居振る舞いとか、ピアノに対して向き合うときとか、音の感じ方とか、指への体重の乗せ方とか、そういう細かいことまで森下(唯)先生にご教授いただいて、たくさん教えていただきました」と苦労があったそう。

練習の方法は、「先生の手元の俯瞰(ふかん)の動画をもらって、形で覚えてというやり方でした。振り付けと一緒ですね」(中島)とのことだが、吉川は「空き時間があるとずっと練習していらっしゃって、中島さんがいらっしゃらない別のシーンをやってるときにもずっと(ピアノの音が)聴こえてくるんです。本当にきれいな音楽になっていて、上達していってるのがすごく伝わってきて、それをいざ本番で聴いたときも、先生が『この曲はこういうふうに』って弾き方を指導していたことをすべてやってらっしゃって、本当にピアノの先生に見えてくるところまでできていたので、『すごいな!』と思いました。先生が『初心者の方が弾く曲じゃない』って言ってたくらい難しい曲なので、中島さんすごいなと思います」と驚いたことを語った。

そして、今作の見どころについて、中島は「1話から盛りだくさんなので、1話で全部種を撒いてる感じが見事です。ちょっと推理っぽい要素もありますし、とにかくいろんな要素がバラバラに散らばって、見てる皆さんも『これはどういう意味なんだろう』って1つ1つ勘ぐっちゃうような種まきをしっかりしてある台本になっているので、1話2話でお腹いっぱいと思える内容だと思うんです。でも、それを凌駕する3話、4話、5話と続いていくので、その流れに委ねて、かき乱されてほしいなと思います」と予告。

続けて、「1人1人出てくるキャラが皆さんの気持ちを代弁するかのようにセリフを言ったり、『こういう気持ち分かるわ』っていう登場人物がたくさん出てきます。きれいだろうがいびつだろうが、この世の中に存在する全ての愛の形みたいなのが出ているので、そういうのを見てほしいのと、正樹は最初は暗くて闇があって人と打ち解けない役ですけど、冴ちゃんと出会ってそこがどう変わっていくのか。だけど、禁断の愛というジレンマがあって、それをどう自分の中で折り合いをつけていくのか、人として理性が働くのかというところは、正樹の脆(もろ)さであり儚(はかな)さであり切ないところでもあるので、そういうところを見てほしいなと思います」とアピールした。

この中島の熱弁に、吉川は「私が言うことはないです(笑)」と圧倒されながら、「冴ちゃんは、正樹さんと出会うことでお母さんへの対応の仕方だったり、徐々に考え方が変わっていく姿が1話でもちょっとずつ見えてきます。2人の関係性もそうだし、お母さんとの関係性もそうだし、今後冴ちゃんがどう生きていきたいのかをちょっとずつ描いてくださっているので、そこが一番の見どころかなと思います」と呼びかけた。

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