女優の足立梨花と小沢真珠が、BS松竹東急のドラマ『悪女のすべて』(7月2日スタート、毎週土曜23:00~)で初共演することが27日、明らかになった。

  • 足立梨花(左)と小沢真珠=BS松竹東急提供

足立が演じるのは、とある田舎町・石丸村にある唯一の劇場「そよかぜ」の団員で、平和主義の専業主婦・玉野久美。小沢は、有名監督が撮影する映画のヒロインを抜てきする名目で石丸村に突然やってきた謎の女・百合園凛子を演じる。

『噂の女』(18年、BSジャパン)で主演を務め、その時の「悪女」っぷりが話題になった足立が、今作では「悪女」にいじめられ、「悪女」になっていく役に挑戦。一方の小沢は、『牡丹と薔薇』(04年、東海テレビ)以来、連続ドラマでは約18年ぶりの「悪女」役を演じる。

かつての「昼ドラ」を連想させるような「愛欲・愛憎ドロドロ劇」を少し過剰なまでに入れ、「劇団ママたち」という新しさを取り入れた同ドラマ。「悪女」を描くには女性が一番ということで、制作スタッフは大半が女性だ。メイン脚本家は「艶∞ポリス」主宰で、女性を描くのが上手い作家・岸本鮎佳氏が務める。

コメントは、以下の通り。

■足立梨花
(本作の出演が決まっての率直な感想は)正直な話、大丈夫なのかと…(笑)
いろんなタイプの悪女を演じさせていただいたこともありますが、これはまた変わっていまして。悪女とはなんなのか。そして私の体力はもつのか!(笑)
楽しみながら演じたいと思います。
あと、とにかく劇中劇が大変!
今自分はなにを演じていてなにをしているのかわからなくなるときがあります。そして叫びすぎてみんなの喉がもつのか!(笑)
とにかくみんなが元気に終わることを目標にしております。

(初共演する小沢は)オーラがすごい!
小沢さんにしかできない百合園先生になっていて毎日のようにびびり倒してます。役柄のこともあり、まだお話しておりません。最後までにお話することができるのか…(笑)

女のドロドロを楽しんでみていただけると嬉しいです。
どんな結末が待っているのか。
最後までわからないと思います!
お楽しみに。

■小沢真珠
いままでやらせて頂いた悪女とはまたちょっと違うタイプの悪女をやらせて頂くので、悪女を演じることへの新たな挑戦になると思いました。かなりの体力と精神力が必要なので気合いを入れて頑張ろうと思っています。

台本を読んだ時にうっすら感じた、“百合園は実はいい人なんじゃないか”という思いが、演じているうちに少しずつ確信に変わっていて、確実にわたしが百合園のことを好きになっています。
このまま演じる私自身が百合園に愛を持って演じていこうと思っています。
それが結果的に周りの人を怖がらせることになるかな、と思っています。

(初共演する足立は)イメージ通りの気さくで明るい方という印象です。
芝居ではバチバチですが、カメラがまわっていない時の時間が楽しみです。
かなり長い時間をご一緒することになると思うので。
今まで演じたことのない悪女を皆さんにお見せできるよう日々テンション高く頑張りますので、皆さん是非ご覧ください。

■篠原任成プロデューサー(BS松竹東急)
主演に足立梨花さん。その足立さんをジワジワ追い詰める小沢真珠さんと、タイトルの“悪女のすべて”に相応しく、出てくる女性キャストはみんな悪女。また本作は3名の脚本家が入っていますが、その脚本家もみんな女性。制作過程のアイデア出しで出てくる女同士の蹴落とし合いや復讐方法など女性が描く悪女がこんなにも恐ろしいとはと、思いながら作った作品です。誰が味方で、誰が敵なのか。毎話繰り広げられる女と女のドロドロの争いを楽しんでもらえればと思います。