主演の経験も重ねているが、『てぃだ』では主演ということはあまり意識せず。「まどかが少しずつ明るく引っ張られていく作品だったので、共演者の皆さんに引っ張ってもらった部分が大きかったなと。みんなで作り上げていく感じが強い作品でしたし、しかも主演なので、主演だからという変な力が入らないように、あまり考えないようにしていました」。昨年放送された主演ドラマ『3Bの恋人』も主演という意識ではなく、みんなで作り上げる感覚だったという。

どの作品も共通して心がけていることは「共演者やスタッフの方々とコミュニケーションをとること」。20歳でその大切さを実感していから、変わらずに大切にしている。

現在26歳。20代後半になり意識の変化はあったか尋ねると「昔はどの現場も最年少で、先輩方と共演する機会が多かったのですが、最近は共演者やスタッフさんより自分の年齢が上なことが増えてきて、『大人になったんだ、私』って思いました(笑)。ちゃんとしなきゃいけないなって気が引き締まります」と笑った。

目指している女優は「どこにでもいられる役者」とのこと。「主演でも、ワンシーンしか出ない役でも、どんな役でも演じられる。そこを目指しています」と語る。

また、「役者としての馬場ふみか以外の新しいチャレンジもしたい」と考えているそうで、「何かを作るとか何かを形にすることをしたいなと。去年出した写真集も自分で企画からやりましたが、私だからできる私がやりたいことをやっていきたいと思っています」と意欲。すでに考えていることがあるようで「物を作りたいなと。1、2年ぐらいで形にできたら。ぜひ楽しみにしていてください」と笑顔で話した。

さらに、今後の人生について「人生何があるかわからないので、絶対に一生、死ぬまで女優やりますと言えるわけでもないですし、ただ楽しく健康に生ければいい。それが目標です。そして、自分のやりたいことが叶えられるように、日々頑張っていこうかなという感じです」と述べ、「特別結婚したいとか子供を産みたいとか、そういうライフプランはないので、その時その時、自分が大切にしたいものを大切にできる自分でいられたら」とも話した。

達観したような心の余裕を感じさせる馬場。気持ちを整理するために「いいことも悪いことも、紙に書いたりスマホにメモしたり、書くようにしています。それだけですっきり寝られるので。あとは、1人で家でビールを飲んだり、買物をして発散したり」と馬場流のストレス解消法も明かしてくれた。

■馬場ふみか
1995年6月21日生まれ、新潟県出身。2014年に映画『パズル』で女優デビューし、ドラマ初出演となった『仮面ライダードライブ』(2014~2015)で敵女幹部・メディックを演じ話題に。2018年に『深夜のダメ恋図鑑』で連続ドラマ初主演。また、女性ファッション誌『non-no』で専属モデルを務めるなど、モデルやグラビアでも活躍している。