映画『はい、泳げません』(6月3日公開)の公開直前イベントが25日に都内で行われ、長谷川博己、綾瀬はるか、渡辺謙作監督が登場した。

  • 左から綾瀬はるか、長谷川博己

    左から綾瀬はるか、長谷川博己

同作は高橋秀実による同名小説の実写化作。大学で哲学を教える小鳥遊雄司(長谷川)は泳げず人生のほとんどで水を避けてきたが、ある日ひょんなことから水泳教室に足を運ぶ。その日から陸よりも水中の方が生きやすいという水泳コーチ・薄原静香(綾瀬はるか)と、水への恐怖で大騒ぎしながらそれでも続ける雄司の、一進一退の日々が始まる。泳ぎを覚えていく中で雄司は現実とも向き合うことになり、ある決定的な理由で水をおそれることになった雄司の、苦しい再生への第一歩だった。

長谷川は「映画のこういうイベントが4〜5年ぶりくらいですかね。長い仕事が終わった後に少しお休みをいただきまして、こうやって出てこれるのがすごく嬉しいです」としみじみ。綾瀬とは大河ドラマ『八重の桜』で夫婦役を演じ、8年ぶりの共演だったという。

しかし、「あっという間ですね」という長谷川に、綾瀬は「8年? 9年じゃなくて? 10年くらいじゃないですか?」と疑問を呈し、長谷川が「2013年だよね」と示すなど混乱の一幕も。気を取り直した長谷川は綾瀬について「ますます華々しいですし、頼れる共演者です。9年ぶりのお芝居でもすっと入っていけた感じがして、違和感なくやらせていただきました。楽しかった」と感謝し、綾瀬も「その後も割と仲良くさせてもらってるというのもあって、台本を読んだ時にこの役がぴったりだなと思ってたので、すごく一緒にやってても楽しかった」と同意した。

綾瀬のコーチっぷりについては、長谷川は「本当に先生っぽかった。今回のこの役は超人的な部分もあって、それがちょうど彼女の持っている無邪気さと言いますか、天使的な雰囲気というか、すごくマッチしてて完璧な感じでした」と絶賛する。渡辺監督が「鬼の時は鬼になれるし、笑顔はまたキュートなんで、これはもう生徒としてはまらなかったんじゃないですか?」と尋ねると、長谷川は「そうですね。ちょっとたまに叱られたいなという気もしました」と照れ笑いを浮かべていた。