映画『流浪の月』(5月13日公開)の大ヒット御礼舞台挨拶が24日に都内で行われ、広瀬すず、松坂桃李、横浜流星、多部未華子、李相日監督が登場した。
同作は凪良ゆうによる、本屋大賞受賞のベストセラー小説の映画化作。雨の夕方の公園で、びしょ濡れの9歳の家内更紗(広瀬)に傘をさしかけてくれたのは19歳の大学生・佐伯文(松坂)。引き取られている伯母の家に帰りたがらない更紗の意を汲み、部屋に入れてくれた文のもとで、更紗はそのまま2カ月を過ごすことになるが、やがて文が更紗の誘拐罪で逮捕されてしまう。それから15年後、「傷物にされた被害女児」とその「加害者」という烙印を背負ったまま、更紗と文は再会する。
公開された同作について、広瀬は「私の中で過去一くらいに反応が多くて、すごく長文でメールとか送ってくださる方もいれば、直接会っても『更紗だからあんまり言えない』と言われたりもして。とりあえず熱量だけたくさんいただいて、『なんて言っていいかわからない』という感想が一番多かったり」と明かす。「でも公開して2週間ほどでここまで見てくださる方がいるんだというのをすごく身近でも感じられているので、本当にありがたいと思う毎日です」と語った。
さらに広瀬は「ちょっとみんなやっぱり、流星くんのこと嫌いになりかけたという話はいただきました」と苦笑する。作中では広瀬の恋人ながら暴力を振るうなどハードな演技を見せた横浜は、この日ヒゲを生やしワイルドな姿で登壇。演技が伝わっているという意味で「嬉しいですね、はい」と答える。一方で「でも僕ではないので、嫌いにならないで欲しいですね」と懇願する横浜に対し、広瀬は「それくらい素晴らしい亮くん(横浜)を見れたという話をよく友達としています」とフォローしていた。