映画『大河への道』(5月20日公開)の公開初日舞台挨拶が20日に都内で行われ、中井貴一、松山ケンイチ、北川景子、岸井ゆきの、和田正人、田中美央、中西健二監督が登場した。
同作は立川志の輔の新作落語『伊能忠敬物語―大河への道―』の映画化作。観光促進として伊能忠敬を主人公とした大河ドラマの開発プロジェクトを立ち上げた千葉県香取市役所のメンバーが、1821年に史上初の日本地図を完成させたのは伊能忠敬ではなかったという驚くべき新事実を発見してしまう。一方200年前の江戸時代では、忠敬の志を継いで地図を完成させるために、涙なしには語れない弟子たちによる一世一代の隠密作戦が動き出していた。
北川は、背中の大きく空いた白のワンピースを美しく着こなし、会場を魅了する。作品に対して「この映画にはピラミッドと同じぐらいの驚きの物語が隠されている」とコメントしていたことについて触れられると、「本物を見たことないんですけど、ピラミッドとかパンテオンとか、石を積み上げて作るものって、『今、人間に出来るのかな?』とよく思ってたんですけど、今回この脚本を読ませていただいて、何気なく見ていた地図も1人の人間が『こういうものを作りたい』と言ったことによって、しかも何人もの人がその人について行って諦めずにやらないとできないことだと思って。日本地図ってピラミッドと同じぐらいすごいことだったんじゃないのかと思って言いました」と説明した。
また岸井は撮影時のエピソードについて「私は車の免許を取りたてだったので、どの車に乗ったらかっこいいかみたいなことをずっと話していました」と振り返る。北川は「大きいのに乗ってほしいとか、みんな好き放題言って」と続け、岸井は「車高が高いとかっこいいとか、イメージと反対のに乗って欲しいとか」と苦笑。しかし岸井が「まだ買ってないです」と明かすと、北川は「まだ買ってないんだ!」と驚いていた。