西武鉄道は12日、今年度の鉄道事業設備投資計画について発表した。2022年度は総額245億円を投じ、新宿線連続立体交差事業の推進などの安全対策、40000系の増備(3編成30両)をはじめとするサービス向上、省エネルギー化等の環境対策を実施するとのこと。

  • 西武鉄道の車両40000系。今年度は3編成を増備する

安全対策として、踏切の安全性向上を目的に、高規格な踏切支障検知装置の設置、特殊信号発光機ATS連動化、新しい安全対策の研究を行う。輸送の安全性を向上させるため、列車無線装置を更新するほか、法面の改良、落石防護設備の設置を行う計画としている。新宿線連続立体交差事業を推進し、事業中である中井~野方間や東村山駅付近のほか、準備中の井荻~西武柳沢間と野方~井荻間の事業も推進する。

さらなる利便性・沿線価値向上のため、駅のリニューアルや地下通路整備計画の推進、車両の増備も推進する。池袋駅と豊島園駅のリニューアルをはじめ、西武新宿駅では新たな地下通路整備を計画。車いす・ベビーカー利用者や大きな荷物を運ぶ乗客に便利な「パートナーゾーン」、車内防犯カメラを設置した40000系は今年度、3編成(30両)増備する。

  • 豊島園駅新駅舎イメージ

  • 豊島園駅ホームイメージ

  • 池袋駅2番ホームイメージ

最新技術のモーターの採用等で省エネルギー化・低騒音化を図った40000系の増備により、環境対策も推進する。その他、消費電力が低くCO2排出量削減の効果が期待できるLED照明の導入など、持続可能な社会の実現に向け、西武グループが積極的に進める「サステナビリティアクション」にも取り組む。