育休期間を終えて職場へ復帰するにあたっては、子育てと家事、そして仕事を両立するという大きなハードルが目の前に立ちはだかる。

もちろん、夫をはじめとする周囲のサポートは不可欠だが、それ以外にもさまざまサービスを利用して乗り越えたという人は多いかもしれない。

そこで今回は、子どもを持つ20〜50代のマイナビニュース女性会員300人を対象にアンケート調査を実施。「復職にあたって利用を始めたサービス」などを聞いた。

  • 育休からの職場復帰にあたって利用を始めたサービスは?

Q.未就学児のお子さんを保育園・幼稚園に預けて仕事に復帰した(もしくは仕事を始めた)経験はありますか?

「ある」(59.7%)
「ない」(40.3%)

Q.復職にあたって、利用を始めたサービスなどはありますか?

「ある」(40.8%)
「ない」(59.2%)

Q.利用を始めたサービスついて、具体的に教えてください

■「宅配サービス」

・「夕食の宅配」(32歳/東京都)
・「おかずを配達してくれるサービス」(49歳/岡山県)
・「ミールキット、宅配など」(37歳/岡山県)
・「スーパーの宅配サービス」(37歳/兵庫県)
・「ネットスーパーの利用」(41歳/埼玉県)
・「食材の宅配サービス」(36歳/静岡県)
・「生協など、宅配をよく利用しました」(41歳/兵庫県)
・「生協の宅配。買い物をする時間の短縮になる」(35歳/京都府)
・「宅食をときどき利用するようになりました」(40歳/宮崎県)
・「宅配での食材購入」(55歳/栃木県)
・「宅配の食事。メニューを考えるのが大変なので」(48歳/埼玉県)
・「牛乳配達をしてもらう」(49歳/滋賀県)
・「野菜のサブスクを利用している」(31歳/東京都)

■「家事代行サービス」

・「家事の代行など」(30歳/東京都)
・「家事手伝いサービス」(29歳/東京都)
・「掃除代行サービス」(29歳/東京都)
・「ダスキンのお掃除を利用しました」(46歳/愛知県)
・「ダスキンのお掃除を何度か利用している」(51歳/兵庫県)
・「エアコンクリーニング」(44歳/愛知県)

■「学童・延長保育など」

・「学童保育とか、おじいちゃん、おばあちゃんにも協力してもらいました」(59歳/茨城県)
・「小学校の学童保育。上の子たちには、年寄りがまだ若かったから使えなかった」(46歳/新潟県)
・「保育園の延長サービスをお願いして、本来は6時までところを、7時まで見てもらえるようになった」(59歳/茨城県)

■「子育てサポートサービス」

・「ファミリーサポートセンターへの登録。病児・病後児保育の利用」(37歳/千葉県)
・「地域のサポートを知ることができた」(55歳/大阪府)

■「ベビーシッター」

・「ベビーシッターサービス。仕事中に保育園から熱を出したと連絡があると、迎えに行ってもらって、病院受診もしてもらって、帰るまで家で看病してもらっていた。保育園に行けるようになるまで1週間くらいは自宅で見てもらっていたので、月に7〜8万は払っていた(1日1万くらい)」(55歳/新潟県)

■「会社の支援制度」

・「時短勤務」(35歳/栃木県)
・「フレックス制度」(57歳/山口県)
・「職場にある託児所を利用した」(59歳/三重県)

■「その他」

・「見守りサービス」(30歳/東京都)
・「家計簿管理アプリ」(27歳/東京都)
・「インターネット通販の利用を増やしました」(34歳/千葉県)

■総評

調査の結果、未就学児の子どもを保育園・幼稚園に預けて仕事に復帰した(もしくは仕事を始めた)経験がある人のうち、復職にあたって、利用を始めたサービスなどがある人は40.8%。約4割の人が何らかのサービスの利用経験があることがわかった。また、復職にあたって購入した家電がある人は36.9%で、こちらも4割程度の人が家電を購入していた。

利用を始めたサービスついて具体的に聞いたところ、多くの人が挙げたのが「宅配サービス」だった。折りからの新型コロナウイルスの感染拡大もあって、近年はネットスーパーなどの宅配サービスは充実しており、ワーママにとっても心強い味方になっているようだ。

また、「家事代行サービス」を利用していたという声もあった。こちらはとくに、「掃除の代行を頼んだ」というコメントが目立っている。

「学童・延長保育」や「子育てサポートサービス」、「ベビーシッター」など、子どもの見守りや育児をサポートしてくれるサービスを利用したという人もいた。とくに、学童やファミリーサポートセンターなど、地域で展開されているサービスは安心感があるかもしれない。

そのほか、「職場にある託児所」や「時短勤務」、「フレックス制度」の利用など、企業が用意したサポート制度を利用したというコメントも見られた。

今回の調査では、復職にあたっては多くの人が利用を始めたサービスあることがわかった。主なものとしては、近年利用者の拡大が伝えられている「宅配サービス」を挙げる人が目立っている。また、「家事代行サービス」についても一定の利用者がいた。そのほか、公共サービスや企業の制度などの利用も見られた。

今回は、これらのサービスを賢く利用して、子育てと家事、仕事を両立しているワーママの姿が垣間見えるアンケートとなった。

調査時期: 2022年4月8日〜4月10日
調査対象: 子どもを持つ20〜50代のマイナビニュース女性会員
調査数: 300人
調査方法: インターネットログイン式アンケート

※写真と本文は関係ありません