『マイファミリー』で高橋が演じる香菜子は、温人と共に会社を立ち上げ成功させた女性であり、温人は大切なビジネスパートナーだ。高橋は「私は香菜子という人物について、温人の仕事における妻というつもりで演じています」と役へのアプローチ方法を明かすと「温人に対してやや強い言動もありますが、それは会社を守ることが温人への愛だと思っているからです」と語っていた。

そんな温人と香菜子の関係性だが、物語前半、二宮とのシーンはほとんどがリモートでのやりとりだった。取材時には「実際お会いしての芝居はまだ3回目ぐらいなんです」と語ると「でも最初のときに『いつもはなんて呼ばれているの?』とかしこまった感じではなく、フラットに聞いてくださったので、こちらもスッと心を開きやすかったです」と印象を述べる。

またリモートでのシーンが続いていたため、初めて現場で芝居をしたときは「直接顔を見てお芝居するのって、やっぱりすごくやりやすいな」と実感したというと「これからもっとコミュニケーションをとって、関係性を深められるように頑張りたいです」と意気込んでいた。

以前から大好きで観ていたという日曜劇場。自身が出演することになり「最初は『日曜劇場の現場なんだ』という実感がそれほどなかったのですが、放送が始まると、結構『観たよ』と反響をいただき、やっぱり多くの人が観ている枠なんだなとしみじみ感じました」とより気が引き締まったという。

「作品を重ねても、お芝居って難しいな、深いなと感じることばかり」と苦笑いを浮かべた高橋。「どの作品も初日の撮影が終わると反省するんですよね」と語ると「でもだからこそ新鮮な気持ちを忘れないでいられるし、もっと頑張らなければと自分を奮い立たせる気持ちが湧いてくるんです」と満足できないことが大きなモチベーションになっているという。

まだまだ撮影の日々が続く。「真面目に取り組むのは当然のことですが、監督の意見を聞きながら、自分が感じたことをしっかりと遊び心を持って表現できたら」と本作での目標を明かすと「少しでも余裕が持てるようになっていければ……」と作品を通して成長していけることを願っていた。

■高橋メアリージュン
1987年11月8日生まれ、滋賀県大津市出身。2004年からファッション誌『CanCam』の専属モデルを務めるなど、ファッションモデルとしてキャリアをスタートさせ、2012年のNHK連続テレビ小説『純と愛』で女優デビュー。現在はドラマ、映画、情報番組など多岐にわたって活躍。主な出演作は、映画『るろうに剣心 京都大火編/伝説の最期編』、映画『スマホを落としただけなのに』や、ドラマ『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(TBS)、『私の家政夫ナギサさん』(TBS)など。

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