ウクライナ情勢を受けて、3月時点で1gの相場が8,000円を超えるなど、安定資産である金の価格が高騰しています。高値はいつまで続くのか、いつ売るのが一番お得なのか、インゴット以外にも高値で売れやすい金製品はあるか……気になる疑問について、買取専門店『大吉』を運営するエンパワー 大吉事業部の木村健一本部長にぶつけてみました。

  • 金の売り時はいつ?

■いま、金はどれくらい高騰している?

――まず、なぜいま金相場が高騰しているのか教えていただけますか?

コロナ禍の影響に加え、2月に起きたロシアのウクライナ侵攻によって世界情勢が悪化したことが大きな要因となります。世界情勢が悪化し先行きが不透明になると、価格が下がると見込まれる株や債券などを売却し、安全資産である金を購入される方が増える傾向にあります。

需要が加速することにより、供給数が少なくなるので、金の価格が上がるというわけです。

――去年と比べてどれくらい価格が上がっているのですか?

2月中旬に金の値上がりが加速し、さらに3月に入ってから8,000円台に突入しています。2021年3月における金価格の最高値は6,171円/gでしたが2022年3月では8,500円/gと、かなり値上がりしていることがわかるかと思います。

■金の売り時はいつ?

――実際、いまが売り時と考えてよいのでしょうか?

今回の金相場の高騰は、ウクライナ情勢が強く影響しているため、長くは続かないと思います。

高騰している金相場も安定してくるとそれが当たり前になりますし、情勢が変わって経済リスクが低くなれば、株などに投資先を変更する方も増えてきます。また、金を売却する方が増えれば必然的に金の供給量が増加するので、価格も下がっていくでしょう。

こうした理由から、まさにいまが、金を最も高く売却できるチャンスであると考えています。

実際に買取店舗へ金を持ち込まれる方も増えていまして、去年同時期と比較して持ち込み件数は220%、中でもインゴット※の持ち込みが多いことから、1件あたりの買取価格も高くなっています。

金は安全資産なので相場に動きがあっても売らずに持っている方が多いのですが、今回ばかりは『いま売却したほうがいい』と判断される方が増えている印象ですね。

※精錬された金属に圧延などの加工を施し、再溶解に適した形状と大きさにした鋳塊

  • 金相場の高騰は長続きしない、早めの売却がオススメ

■金製品であればなんでも買い取ってもらえるの?

――金製品を売却する場合、どんなものであれば高値が付きやすいですか?

金が使われているアクセサリーなどは、金相場にプラスし、デザイン面でさらに値を付られるものが多くあります。例えば、普遍的なニーズがあるシンプルなデザイン、カルティエやティファニーなどデザイン性の高いブランドものは高値が付きやすいですね。

また、天皇陛下の御即位を記念して発行された金貨『天皇陛下御即位記念10万円金貨』は"お金"なので溶かすことが出来ず、銀行で現金化するしか方法がないと思われがちですが、3月の実績では24万9,000円の買取価格(参考)が付いています。

  • 喜平のネックレスなどシンプルで普遍的なデザインは高値が付きやすい

――インゴットでなくても、金が入ったものであれば、金相場の高騰に合わせて高値が付きやすくなっているんですね。

一見、金製品とはわからないものでも、置物や小判、おりんなど、調べてみると金が含まれているケースはありますので、一度持ち込んでみられるといいと思います。

【参考買取実績】
・インゴット 1kg 8,299,000円
・天皇陛下御即位記念10万円金貨 249,000円
・仏像&おりん 9,500,000円
・純プラチナメダル 120,000円
・大量の金歯 450,000円
・喜平のネックレス 487,850円
・ダイヤの付いたプラチナネックレス 750,000円
・純金の大判・小判 2,628,000円
・金の置物 4,225,000円
※3月31日時点

  • 身近な場所に金製品が眠っているかも……?

――さびていたり、傷が付いていたり、状態が悪いものも買い取ってもらえるのでしょうか?

もちろん大丈夫です。

金製品は特殊な磨きできれいにすることが可能です。特にアクセサリーとして価値のあるものは、きれいに磨きをかけて販売できるので、価値が下がることはありません。また、地金と言われているインゴットなどは状態で値が変動することもありません。

金製品であれば、状態問わず売却はいまがチャンスです。

■金以外に買取金額が上がっているもの

――金以外にも、いま高値で買い取ってもらえるものはあるのでしょうか?

安定資産であるプラチナ、パラジウムは引き続き高騰しています。有名ブランドのビンテージアイテムがトレンドとなっていますので、エルメスやシャネル、ルイヴィトン、セリーヌ、イヴ・サンローラン、グッチなどの10~20年前の商品も、高値が付きやすいです。

また、それ以外の商材でも、物価上昇により全体的に販売価格が上がっているので、当然ながら買取価格も上がっています。もし使っていないものがあれば、物価が上がっているタイミングで売却すると、高く買い取ってもらいやすいと思います。

一方、去年の暮れ頃から価格が上昇し2月にピークを迎えていたロレックスは、買取価格が下がりつつあります。

実は、ロレックスは世界的に誰もが欲しい時計ブランドなので、金とほとんど変わらないくらいの価値があると言われています。しかし、世界的に取引が活発にされている商材であるがゆえに、ウクライナ情勢により物流の動きが鈍くなったことで取引量が減少し、結果として価格が下がる現象が起きています。

買取価格はこれからさらに下がっていくと見込まれていますので、売却を検討されている方はまだ相場が安定しているいま、売却することを強くお勧めします。

※金額はすべて税込
※画像はイメージ