4月1日に創業110周年を迎える吉本興業が、4月2日・3日に創業110周年特別公演「伝説の一日」を大阪・なんばグランド花月にて開催する。創業100周年を迎えた2012年に初開催した「伝説の一日」から10年。今回も明石家さんまやダウンタウンをはじめとする吉本芸人総出演で笑いを届ける。いまや全国区の人気者となった千鳥も、前回の「伝説の一日」時はまだブレイク前。参加しきれていない感じが悔しく、いつかその中心に立ちたいという思いも芽生えたという。2人にインタビューし、この10年間での変化や吉本興業への思い、「伝説の一日」への意気込みなどを聞いた。
――吉本の人気芸人が総出演する「伝説の一日」への思いをお聞かせください。
ノブ:10年前の100周年のときは、さんまさん、ダウンタウンさんをはじめ、みんな大集合していて、すごい景色を見ているなと感じました。打ち上げもみんなで行って、さんまさんテーブルがあり、ダウンタウンさんテーブルがあり、混沌としていたイメージがあります。俺らは見つからないように端っこにいました。そして今年、10年ぶりに開催するということで、10年でやるんだって。意外と早くやったなと思いました(笑)
大悟:NGK(なんばグランド花月)にそうそうたるメンツが集まるので、100周年のときは緊張して、本当に隠れていた感じでした。ようやく今年は、いろんな先輩が舞台に立っているのをちゃんと見られるのかなという気がしています。
――この10年で千鳥さんの状況がガラッと変わりましたよね。
ノブ:前回の「伝説の一日」のときは東京に進出する直前ぐらい。誰も俺らを見に来てないなと感じたんです。そらそうですよね、同じライブにさんまさん、ダウンタウンさんが出ているわけですから。今年はちょっとでも千鳥を見に来たよっていう人がいてくれたらうれしい。そういう変化があったらいいなと思います。
大悟:「伝説の一日」があったから今の千鳥がある。「伝説の一日」のおかげだと思います。ノブが言ったように、吉本の芸人なのに「伝説の一日」に参加できていない感じがして、「いつか『伝説の一日』にちゃんと参加しような」って。だからこそ、「伝説の一日」でネタをさせてもらえるのはうれしいです。
ノブ:そんな熱い会話してないやん(笑)
――心に秘めていたんですね!?(笑)
ノブ:それやったらうれしいですけど、なんか勘違いして頑張ったんでしょうね。僕が覚えているのは、全員大集合しているエンディングで、ここで話を振られたら終わりだぞって、一番後ろのほうで俺と大悟は隠れていました。
――今年はむしろ話を振ってほしい?
ノブ:いやいや、ネタしたらそそくさと帰りたいです(笑)。でも、エンディングで全員舞台に立って、その景色は圧巻でした。今回、全員大集合があるのかまだわからないですけど。
――今回はどんなステージにしたいですか?
大悟:千鳥の集大成というか。新ネタをやろうと思っています。
ノブ:すな!しませんよ、新ネタ。一番ちゃんとウケるやつを。
大悟:気持ち的には新ネタをやりたいんですけど、「伝説の一日」でスベるわけにもいかないので、一番ウケるやつにします。すべてを7分に詰め込みたいという思いです。
ノブ:「伝説の一日」にこんな熱かったん!?
――吉本興業の一大イベントですからね。
大悟:こうやって吉本代表として「伝説の一日」についてインタビューしてもらっていることもうれしくて。感慨深いです。
ノブ:まあ、確かにそうね。