東京都は3月28日、2022年春季賃上げ・妥結状況の第1回中間集計結果(2022年3月24日現在)を発表した。それによると、妥結した都内民間労働組合のうち、前年と比較可能な48組合の平均妥結額は7,784円、賃上げ率は2.39%となった。前年(同一労組)と比べて、妥結額(前年5,981円)は1,803円(30.15%)増、賃上げ率(前年1.83%)は0.56ポイント上昇した。

妥結額、最高額は「建設業」

  • 過去10年間の要求・妥結結果(2013年~2022年)(出典:東京都Webサイト)

業種別にみると、妥結額が最も高かったのは「建設業」の1万3,090円。次いで「輸送用機械器具」が9,401円、「鉄鋼業」が9,180円と続いた。反対に最も低かったのは「ゴム製品」の2,500円だった。

前年比では、増加率が最も高かったのは「電気機械器具」の241.15%増。以下、「鉄鋼業」が145.91%増、「道路貨物輸送」が95.18%増と続いた。反対に減少したのは「食料品、たばこ」のみで12.67%減となった。

要求を提出した労働組合のうち、前年要求額と比較可能な154組合の平均要求額は1万483円。同一労組の前年要求額(8,864円)と比較すると、1,619円(18.26%)増加した。

調査対象は、都内に所在する1,000の民間労働組合。