クレジットカードを契約する人(本会員)に配偶者や子どもなどがいると「家族カード」を発行できるのが一般的です。

結婚を機に、家族カードを作成する方は少なくありません。マイナビニュース会員503人にアンケートを行ったところ、家族カードを持っていると回答した人は約6割です。そのうち、作成したきっかけについては「結婚を機に」が最も多い結果となりました。

  • 家族カードを持っていますか? ※マイナビニュース会員調べ

    家族カードを持っていますか? ※マイナビニュース会員調べ

では、家族カードにはどのようなメリットがあるのでしょうか?今回は、家族カードの特徴やメリット、おすすめを解説します。

家族カードとは

家族カードとは、本会員の家族のために追加で発行できるクレジットカードです。通常クレジットカードは、審査に通過しなければ発行されませんが、家族カードについては、本会員に安定した収入があれば基本的に発行してもらえます。

家族カードを発行できるのは、一般的に生計が同一である満18歳以上の「配偶者」「親」「子ども(高校生を除く)」です。ただし要件は、クレジットカード会社によって異なり、事実婚や同性のパートナーも家族カードを発行できる場合があります。

家族カードの名義は、利用する家族のものです。また、クレジットカードのブランド(VISAやMasterCardなど)は、本会員と同一です。

  • 家族カードとは? 所有するメリットや夫婦へのおすすめ4選を解説

家族カードのメリット

家族カードを利用するメリットは、以下の2点です。

  • 年会費が本カードよりも安い
  • 家計の支払いを1枚のカードに集約できる

本カードの年会費が数千〜数万円であっても、家族カードは無料または数百円と安価なケースがほとんどです。夫婦別々でカードを発行するよりも、年会費の支払いを抑えられるでしょう。

また、家族カードの利用分は、本カードと同じ口座から引き落とされます。利用明細も1つにまとめられるため、家計を管理しやすいです。さらには家族の支払いを同じカードにまとめることで、ポイントも獲得しやすくなるでしょう。

他にも「本カードと同じ特典や保険などを利用できる」「家族の審査は不要であるため専業主夫やパートでも発行しやすい」など、家族カードにはさまざまなメリットがあります。

選び方のポイント

クレジットカードを選ぶ基準としては「獲得できるポイントの種類・還元率」「付帯されるサービス・保険」「対応している決済サービス」など、さまざまです。しかし、最も大切なことは、夫婦にとってメリットがあるものを選ぶことです。

例えば、夫婦が最も貯めやすいポイントをもとに、家族カードの発行先を選ぶのも方法でしょう。また、夫婦の趣味が海外旅行であるなら「海外旅行保険」が付いた家族カードを選ぶ方法があります。

お互いがよく利用する店舗や夫婦共通の趣味など、さまざまな視点で最もメリットがあると考えられる家族カードを選ぶのがおすすめです。

おすすめの家族カード4選

日本では、多種多様なクレジットカードが出回っているため、どれを選べば良いかわからない方も多いのではないでしょうか。そこで、ここではおすすめの家族カードを4種類ご紹介します。

【1】三井住友カード(NL)

三井住友カード(NL)は、カード番号が表面に刻印されていないミニマルなデザインが所有欲をそそるクレジットカードです。

ローソンやセブン-イレブン、ファミリーマート、マクドナルドでVISAのタッチ決済を使うと、ポイント還元率が5%になります。また年会費については、本会員と家族会員ともに永年無料です。

その反面、通常のポイント還元率は、0.5%とやや低め。また三井住友カードを持つ家族一人につき、ポイント還元率が+1%となる「家族ポイント」というサービスについては、家族カードを所有する人は対象外です。

【2】楽天カード

楽天カードのポイント還元率は、常に1%とクレジットカードのなかでも高水準です。また、楽天市場でのお買い物で還元率は最大15倍となります。獲得した楽天ポイントは「楽天カードの支払いに充てる」「楽天ペイの決済に利用する」「投資信託を購入する」など、さまざまな使いみちがあります。

一方で楽天カードは、近年、内容の解約が続いているのが懸念点でしょう。例えば、2021年6月からは、公共料金(電気・ガス・水道)や税金などの支払いについては、100円につき1ポイント付与されていたのが、500円につき1ポイントとなっています。

【3】JCBカードW

JCBカードWは、国内唯一のブランドであるJCBが発行するプロパーカードです。還元率は常時1.0%と、通常のJCBカードの2倍です。また、Amazonやスターバックスコーヒーなどのパートナー店で決済をすると、最大11倍のポイントが獲得できます。

通常のJCBカードは年会費がかかりますが、JCBカードWについては本会員と家族会員のどちらも無料です。

ただし、JCBカードWの本カードを申し込めるのは、18〜39歳以下の方です。そのため夫婦のどちらかが39歳以下でなければ、JCBカードWは申し込めません。

【4】セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カード

セゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードの主な特徴は、キャッシュレス決済である「QUICPay」を利用すると、3%のポイントが還元される点です。また、最短5分でアプリ上にデジタルカードを発行してもらえます。

家族会員の年会費については、無料です。本会員の年会費は1,100円ですが、初年度は無料であり、翌年度以降は年に1回以上の決済で無料となります。

一方でセゾンパール・アメリカン・エキスプレス・カードは、国内で決済をしたときの還元率が0.5%とやや低めです。

まとめ

家族カードは、本カードよりも安価で発行できるのが一般的です。また、夫婦の支払いを1枚のカードに集約できるため、家計をより管理しやすくなるでしょう。

家族カードといっても、獲得できるポイントの種類や還元率、付帯サービスなどは異なります。選ぶ際に重視する点を話し合ったうえで、夫婦にとって最もメリットがある家族カードを探してみてはいかがでしょうか。