きょう27日正午に開局を迎えるBSJapanext。昨年9月に惜しまれつつ終了したクイズ番組『パネルクイズ アタック25』を、『パネルクイズ アタック25 Next』(毎週日曜13:00~)として開局日から復活することなどで注目を集めているが、その他の番組ラインナップを含め、どのようなテレビ局を目指しているのか。
同局を運営するジャパネットブロードキャスティングの田道祐樹社長に、話を聞いた――。
■ショッピング事業で培ったノウハウも活用
『パネルクイズ アタック25 Next』は、地上波で数少なくなった視聴者参加番組という役割を担っていくことになるが、編成方針に「地域創生」を掲げるBSJapanextでは、様々な“視聴者参加”の精神を持つ番組が生まれるようだ。
「月曜から金曜まで、毎日19時から21時に旅番組を帯で編成するのですが、月曜日は北海道・東北、火曜日は関東甲信・東海・北陸、水曜日は関西・中国・四国、木曜日は九州・沖縄で、金曜日は月~木のまとめという形をイメージしていまして、それぞれにタレントさんが向かう中で、『うちの街にはこんな面白いところがあります』とか『ここのこの商品はどうですか?』とおすすめをアプリで投稿してもらうことをやろうと考えています」(田道社長、以下同)
それは、ジャパネットたかたのショッピング事業で培ってきた“顧客とつながる”ノウハウを生かすもの。いわゆる観光地だけでなく、メディアで取り上げられることの少ないその土地ならではの魅力を伝えて、地域を盛り上げる狙いがある。
他にも、アーティストやタレントが企画を一から作る番組、Z世代に向けたバラエティ番組、そしてもちろんショッピング番組などの編成も計画。番組情報の閲覧に加え、番組への参加(ゲーム企画、投稿機能など)、番組で紹介した商品の購入といった機能を盛り込んだテレビと連携するアプリを活用することで、より双方向な楽しみ方を目指す。
■テレビ局や制作会社から積極的にキャリア採用
こうして様々なジャンルを編成するべく、テレビ局や制作会社などのキャリア採用を積極的に実施。「ありがたいことに、いろいろな番組のディレクターをやっていた方も含め、仲間が増えてきました。今は総勢70人くらいの集団になってきて、まだ採用を続けようと思っています」と意気込む。
また、東京・中央区に8階建ての自社ビルを購入し、5つのスタジオを完備。ロボットカメラを導入し、ソーシャルディスタンスを保ちながら少人数で効率よく収録ができるスタジオを目指す。さらに、スタジオと副調整室の仕切りをガラス張りにすることで、スタッフと出演者のコミュニケーションがとりやすくなる工夫も施されているという。