■「観てくださる方の想像を裏切るようなキャラクターを提供していきたい」

ドラスティックな役柄を演じることで、予期せぬパブリックイメージがついてしまうという危険性もある。『リコカツ』では“筑前煮女”というあだ名で、SNS上では大いに盛り上がった。

「“筑前煮女”というフレーズはビックリしました」と笑うと「制作側の皆さんもあそこまで反響があるとは思っていなかったようです。でもほかの作品に私が出演したとき『あの一ノ瀬やっていた子だね』と言ってもらえたら面白いなと思いますし、役名で『一ノ瀬怖いよ』とか『一ノ瀬嫌な女の子だよね』というような意見は、それだけ作品の世界観に浸ってくださっているんだなと思うのでうれしいことです」

大きなターニングポイントを経て迎えた2022年。田辺は「いま自分自身の可能性や、まだ自分でも気づいていない自分への興味があるんです」と目を輝かせると「大きな目標は『田辺桃子が出ているからこの作品面白そうだね』と言われるような女優さんになりたい。そのための第1段階として、2022年は、もっともっと観てくださる方の想像を裏切るようなキャラクターを提供していけるように頑張ります」と抱負を語ってくれた。

■田辺桃子
1999年8月21日生まれ、神奈川県出身。小学3年生でスカウトをきっかけにデビューし、数々のドラマや映画に出演。2013年に「ミスセブンティーン2013」に選出され、2019年3月まで同誌の専属モデルを務めた。主な出演作は、映画『SUNNY 強い気持ち・強い愛』(18)、『うちの執事が言うことには』(19)、『犬部!』(21)、ドラマ『釣りバカ日誌~新入社員 浜崎伝助~』シリーズ、『ゆるキャン△』シリーズ、『ガールガンレディ』(21)、『リコカツ』(21)、『恋です!~ヤンキー君と白杖ガール~』(21)など。
  • 『就活タイムカプセル』場面写真 (C)TBS