消費者教育支援センターと生命保険文化センターは3月17日、第3回「高校生の消費生活と生活設計に関するアンケート調査」の結果を発表した。調査時期は2021年7月、調査対象は全国の高等学校1・2年生、有効回答は86校・3,125人
結婚したくない理由は「自由な時間がなくなるから」
成年年齢に引き下げについて尋ねると、男子は「特に何も思わない」(38.7%)が最多。女子は「消費者被害にあうかもしれないと不安に感じる」(32.8%)が最も多かった。
将来就きたい職業は、男子は1位「プログラマ・システムエンジニア」(13.9%)、2位「公務員(警察官等を除く)」(13.4%)、3位「建築士・測量士・大工・左官・電気工事士」(11.1%)。女子は1位「看護師・歯科衛生士」(25.6%)、2位「保育士・幼稚園教諭」(15.3%)、3位「調理師・栄養士」(11.2%)となった。
結婚願望について聞くと、「結婚したい」との回答は67.1%と、2016年度の前回調査(71.0%)から減少。結婚希望年齢は平均25歳で、結婚したくない理由は「自由な時間がなくなるから」が最も多かった。
将来「親になりたい」と答えた割合も前回(68.1%)から減少し61.0%。親になりたくない理由は「面倒だから」が最多となった。同調査では、「結婚したい、親になりたいと思う高校生は、前回調査と比較して減少しているが、肯定的・否定的な理由の傾向は変わらず、高校生の結婚観などについては変化がなかったと思われる」と分析している。
将来子供が生まれた場合の働き方については、「育児休暇を取り、職場に復帰する」が72.2%と圧倒的に多く、前回(56.9%)と比べて男女とも大幅に増加した。
一方、20歳より先の将来を思い描いている生徒は全体の3割弱にとどまり、「全く想像できない」という生徒も20.1%を占めた。同調査では、「生涯の生活設計に関する学習の難しさを裏付けた結果となった」と分析している。