A4封筒を横書きする時の書き方とは? 記入例や注意点を徹底解説

A4サイズのビジネス文書を送る際、封筒の書き方に戸惑う人も多くいるでしょう。通常は宛名を縦書きしますが、住所にアルファベットが含まれる場合などは横書きの方が適しています。

しかし宛名を横書きする時には、郵便番号の位置や書き出し位置などが縦書きの場合と異なるため注意が必要。

この記事では、A4サイズの封筒に横書きする場合の宛名の書き方を紹介します。必要な時にすぐに対応できるよう、学んでおきましょう。

A4封筒の宛名や差出人を横書きする際のポイントを紹介する記事です

A4封筒に宛名を横書きする時の書き方

A4サイズの封筒に宛名を横書きする時は、封筒を横置きにして記入しましょう。ここでは、A4サイズの封筒に宛名を横書きする時の項目や記入位置を紹介します。

郵便番号の位置

A4封筒には、郵便番号枠がある封筒とない封筒があります。

短辺に郵便番号枠がある封筒に宛名を横書きする場合、郵便番号枠を右側へ置きましょう。郵便番号は算用数字で横向きに記入してください。

郵便番号枠がない封筒に宛名を横書きする場合は、横向きに置いた状態で上へ郵便番号を記入しましょう。左から2文字・上から1文字分空けて、算用数字で記入してください。

住所を記入

郵便番号枠がない場合、住所は郵便番号の左端にそろえて記入しましょう。郵便番号枠があるなら、左から2文字・上から1文字分空けて書き始めてください。横書きなので数字は算用数字を使います。住所が長い場合は改行して体裁を整えましょう。

ビル名なども省略せずに、正確な名称で記入してください。

会社名や部署名を記入

宛先が会社の場合は、会社名や部署名も省略せずに記入しましょう。住所の1文字目から1文字下げて書き始めるとバランス良く書けます。

会社名や部署名が長ければ改行してください。改行する場合は、1文字分下げて書き始めましょう。

氏名を記入

氏名は、会社名と先頭の位置をそろえて書き始めましょう。役職名がわかっている場合は名前の前に役職名を付けてください。

役職名を小さめに、氏名を大きめに書くとちょうどいいバランスで宛名を書けます。

右下に添え書きを記載

ビジネス文書や会社宛の書類を送る場合は、外から見ても内容物がわかるよう添え書きを記載しましょう。「領収書在中」「カタログ在中」など「在中」という言葉がよく使われます。

添え書きは朱色や青色など、宛名とは文字色を変えて記入してください。

切手は右上

A4封筒の宛名を横書きする時、縦書きとは切手を貼る位置が異なります。横書きの場合は封筒を横に置いた状態で右上となる場所に切手を貼ってください。封筒を縦に置いた時には左上になる位置です。

集荷後に郵便局でスムーズに仕分けられるよう、しっかり貼り付けましょう。

縦置きに横書きはカジュアル

A4の封筒を縦置きして宛名を横書きするのはややカジュアルな書き方になります。このような場合、切手は左上に貼り、郵便番号は右上に記入してください。

A4封筒に宛名を横書きする時の書き方を紹介しました

A4封筒の裏面を横書きする時の書き方

宛名を横書きしたら、差出人も向きをそろえて横書きしましょう。ここでは、A4封筒の裏面を横書きする時の記入内容を紹介します。

左上に日付を記入

表側と上下がそろうように封筒を置いたら、左上に送付日を横書きで記入しましょう。算用数字を使って記入してください。

差出人の郵便番号を記入

差出人の郵便番号は、郵便番号枠があれば枠内に記入しましょう。郵便番号枠がない場合は、郵便番号・住所・名前を一緒に、封筒の右下に記入していきます。

住所や名前を書くスペースが足りなくならないよう、郵便番号の書き初めの位置には注意してください。

住所・氏名を記入

郵便番号を記入したら、郵便番号の下に差出人の住所と氏名を書きます。氏名は、郵便番号の書き始めより1文字分下げた位置から書き始めてください。

のりで貼り付けて封締め

宛名と差出人の記入が終わったら、糊で貼り付けて封をしましょう。セロハンテープやホッチキスで封をするのは基本的に避けてください。

また、封をしたことがわかるように、糊をした上から「〆」「封」「緘」のいずれかを記入しましょう。

記入位置に注意

縦置きしたA4封筒に横書きで宛名書きした場合、差出人の記入位置が異なる点に気を付けましょう。

送付日は右上に横書きし、郵便番号・住所・氏名は左下に記入してください。

A4封筒の裏面を横書きする時の書き方を紹介しました

A4封筒に宛名を横書きする時の記入例

ここからは、A4封筒に宛名を横書きする時の記入例を画像付きで紹介します。

表面の記入例

A4サイズの封筒に宛名を横書きする時は、糊代が右側に来るように横置きします。郵便番号欄がない封筒を使う場合の記入例は下記の通りです。

A4封筒に宛名を横書きする時の記入例1

郵便番号欄が印刷されているA4封筒に宛名を横書きする際の記入例も紹介します。

A4封筒に宛名を横書きする時の記入例2

郵便番号欄が印字されている封筒を使う場合は、郵便番号の向きに気を付けて宛名を記入してください。

裏面の記入例

ここからは、A4サイズの封筒に差出人を横書きする場合の記入例を紹介します。A4サイズの封筒は、下記画像のように裏面には郵便番号枠が印字されていないものが多いです。

A4封筒に宛名を横書きする時の記入例3

郵便番号と住所・氏名のバランスに配慮して、差出人名を記入してください。また、送付日の記入や封じ目も忘れないようにしましょう。

縦置き封筒に横書きする時の記入例

縦置きした封筒に横書きするのはややカジュアルな書き方。ビジネスシーンでは縦書きが一般的ですが、書き方として覚えておきましょう。

A4封筒に宛名を横書きする時の記入例4

上記のようなバランスで書くので、封筒を横置きにした場合と左右が入れ替わるイメージです。

A4封筒に宛名を横書きする時の記入例を紹介しました

A4封筒に横書きする時の注意点

最後に、A4封筒に横書きする時に注意すべきポイントを紹介します。

書き出し位置のバランスに配慮

A4封筒に宛名を横書きする時は、すべての文字の配置を頭の中で描いてから書き出し位置を決めるとバランス良く記入できます。郵便番号枠が横にある封筒なら、住所を基準に他の文字を書く位置を決めましょう。

郵便番号枠がない封筒を使うなら、郵便番号を基準に、他の文字を配置する位置を決めましょう。

封筒を縦置きするなら、まずは切手と郵便番号の配置を確認してから住所や氏名を記入すると、バランス良く宛名や差出人を書けます。

郵便番号の位置に気を付ける

A4封筒を横置きして宛名を横書きする場合、郵便番号枠がある封筒とない封筒とでは郵便番号を書く位置が異なります。

郵便番号がある封筒に宛名を書く時は郵便番号枠が右側になりますが、郵便番号は算用数字で横書きしてください。住所や氏名と向きが異なりますが、問題ありません。

郵便番号が印字されていない封筒を横置きするなら、郵便番号は封筒の左上に算用数字で記入してください。

封筒を縦置きして住所を横書きする場合は、郵便番号は封筒の右上に記入しましょう。

送付日の記入位置も注意

A4封筒の裏側には、差出人の住所・氏名とともに送付日を記入します。ただし、記入位置は封筒の置き方によって異なるので注意しましょう。

封筒を横置きする場合には、送付日が左上で差出人の住所・氏名を右下に記入します。封筒を縦置きする時には送付日を右上に書き、差出人の住所・氏名は左下に記入してください。

A4封筒に宛名を横書きする時はバランスに注意して書きましょう

A4封筒に宛名を横書きする時の書き方を覚えよう

A4封筒に宛名を横書きする場合、書き方が縦書きの時とは異なります。切手や郵便番号の位置、書き出し位置などが異なるので、注意しながら宛名を書きましょう。

また、住所や肩書き、氏名など記入する内容によって文字の大きさを変えるのもポイント。この記事で紹介した記入例のバランスを参考にしながら、封筒に記入してみてください。なお、表面を横書きしたら裏面も横書きにしてそろえましょう。

近年は電子化が進み、以前と比べて書類を郵送するシーンは少なくなっていますが、まだまだ紙文化の企業も多くあります。社会人なら覚えておきたい一般常識として、A4封筒に宛名を横書きする時の書き方を覚えておきましょう。