フォルクスワーゲン(VW)はこのほど、新型「ID. Buzz」(アイディ.バズ)と「ID. Buzz Cargo」をドイツ・ハンブルクにて世界初公開した。なお、両車両は生産車に近いコンセプトカーであり、まだ販売されていない。

  • 「ID. Buzz」と「ID. Buzz Cargo」を世界初公開

VWはヨーロッパ初の電動バスおよびトランスポーターのラインナップを導入することで、持続可能なCO2フリーのモビリティに新たなソリューションを提供したい意向。最新の「ID. software」を搭載し、安全性、快適性、充電のための最新のシステムと機能により、セグメントに新たな基準を設定するという。

デザインは、70年にわたる「Bulli」(ブリー)のノウハウをソフトウェアとデジタル化の時代に移植。そのアイコニックデザインは、持続可能なモビリティを形にしたニューフェイスとなる。さらに、乗用車と同等の空気抵抗を実現した初のMPVとなっている。

最新バージョンのソフトウェアは、「スウォーム(群知能)データを活用したTravel Assist」、自動パーキングといった最先端のアシストシステムを追加した。

  • 「ID. Buzz」のインテリア

「プラグ&チャージ」テクノロジーにより、外出中でも最大170kWの出力で簡単に充電可能。エネルギー貯蔵の面では、双方向充電(Vehicle-to-Home)機能により「ID. Buzz」を家庭用エネルギーシステムに統合することが可能となっている。

車両の寸法を最大限に活用した長いホイールベースとコンパクトなボディを実現。インテリアスペースは考え抜かれたデザインにより、移動中に快適に過ごすことができる広々とした空間となっている。「ID. Buzz」は5人の乗員と1,121リットルの積載スペースを提供し、「Cargo」モデルは2枚のユーロサイズ パレットが積載可能となる。

なお、同モデルはヨーロッパでは今秋に発売、一部の国では5月から事前予約が可能となる。