通勤や運動不足解消などで人気が高まっている自転車。中でも電動モーターのついた電動アシスト自転車は、以前より街中で見かける機会が増えてきたように思えます。
さまざまな電動アシスト自転車が登場している中、今回は小柄な女性でも挑戦しやすいコンパクトなシティサイクル、ヤマハ「PAS CITY-C」の乗り心地を検証してみました。
街乗りにもピッタリな軽量でコンパクトな小径20型モデル
2月14日にカラーリングを変更した2022年モデルが発売となった「PAS CITY-C」は、カジュアルなデザインとスマートに街乗りを楽しめるコンパクトさを兼ね備えた電動アシスト自転車。
小回りの利く20インチモデルで、総重量は20.8kgと軽量、適応身長の目安は140cm以上と、小柄な人でも乗りやすい仕様となっています。全長は1,535mmとコンパクトなのでエレベーターの積載や玄関に置くこともできそう。
カラーバリエーションは、ホワイトオレ、パウダーブルー、マットインディゴ、マットオリーブの4色展開。
リラックスポジションをキープできるデルタハンドル、乗り心地快適な大型テリーサドルのブラウンカラーがアクセントとなり、ファッションと一緒に楽しめます。
またぎやすい低床U型フレームは、足を高く上げなくてもフレームをまたぐことができ、スカートを履いた女性や小柄な人に優しい設計です。
また、バスケットを取付け可能なフロントキャリヤ、駐輪時のハンドルのふらつきを抑止するパーキングストッパーも付いているので、安定して荷物を乗せ降ろしできます。
デザインだけでなく機能も充実
「PAS CITY-C」のバッテリーは12.3Ahで、約3.5時間でフル充電が完了。1充電あたりの走行距離は、「強モード」で約48km、「スマートパワーモード」で約57km、「オートエコモードプラス」で約83kmの走行が可能です。
さらに、道路状況を自転車が察知し、最適なアシストモードに自動で切り替える「スマートパワーアシスト」を搭載しているので、アシスト選びを任せることもできます。
アシストの切り替えは左ハンドルにある液晶5ファンクションメーターで簡単に行えます。
コンパクトにもかかわらず、時計やバッテリー残量、残りアシスト走行可能距離、速度も表示する液晶5ファンクションメーター。
アシスト機能を使いながら内装3段変速のギアを使えば、より快適な走行を実現できます。
そんな街乗りにピッタリな「PAS CITY-C」に乗って、その乗り心地を試してみました。
かわいい見た目でもアシスト力はしっかり&小回りが利いてスムーズな乗り心地
まずは平坦な道からトライ! 筆者が今まで乗っていた自転車は足を上げてまたぐタイプだったので、低床U型フレームがこんなにも楽なのかと漕ぎ出す前から感動してしまいました。
また、サドルが大きくクッション性があり、柔らかくお尻にフィットします。長時間乗っても疲れにくそうな印象を受けました。
平坦でなだらかな道を「スマートパワーモード」で走ってみると、なめらかに程よく背中を押してくれるようなアシストがかかりました。
次に節電しつつ83kmも走れる「オートエコモードプラス」に変えてみると、「スマートパワーモード」と同じくらいのアシストに。平坦な道では「オートエコモードプラス」、もしくはアシストなしでも楽に走ることができました。また、小回りが利くので、信号や曲がり角なども快適に走行できます。
続いて坂道を走ってみます。まずは「オートエコモードプラス」で登ってみたところ、長い坂道はちょっとアシストが足りない印象。アシストはあるとは言え、少し息が上がってしまいました。
「強モード」で再度挑戦してみると漕ぎ始めからパワフルなアシストが効き、スムーズに漕ぎ出すことができました。平坦な道を走行している時と同じような、何かに引っ張ってもらっているような感覚で、あっという間に坂の頂上へ。
パワフルなアシストへの切り替えを自動化と節電を両立させた「スマートパワーモード」も試したところ、漕ぎ始めは強めにぐっとアシストされ、勾配が穏やかになると軽いアシストに変化しました。
勾配にもよりますが、坂道では「強モード」か「スマートパワーモード」だと体に負担をかけずにスムーズに走行ができました。「スマートパワーモード」に任せれば切り替える手間がないので、自転車に乗りながらより景色を楽しめそう。
20インチの自転車は、取り回しがラクな一方で漕ぐ回数が増えて疲れそうなイメージもありましたが、コンパクトな見た目とは裏腹に強いアシスト力を持った「PAS CITY-C」。これならおしゃれをしながらより快適な街乗りを楽しめるかもしれません。
暖かくなるこれからの季節、お出かけの手段として生活に取り入れてみるのも良さそうです。