「明日も仕事だと思うと憂鬱だ…」「仕事が憂鬱で毎日つらい…」
このように、仕事に憂鬱な気持ちを抱えている人は少なくないでしょう。しかし、憂鬱な気持ちのまま働いていると、仕事だけでなく日常生活に支障をきたす可能性もあります。
本記事では、仕事を憂鬱だと感じる原因や憂鬱な気持ちを解消する方法について解説します。前向きな気持ちを取り戻すために、自分にあった方法を探してみてください。
仕事が憂鬱だと感じる原因
まずは、仕事が憂鬱だと感じる主な原因を紹介します。仕事がある日はもちろん、前日の夜から憂鬱になる経験をしたことがある人も多いはずです。そういった気持ちになる原因を、具体的に突き詰めてみましょう。原因が分かれば、適切な対処法を導き出す手掛かりにもなります。
人間関係で悩んでいる
「上司が厳しくて怖い」「同僚と仲良くできていない」「新人だから疎外感を抱く」など、職場の人間関係に悩んでいる人は多いでしょう。最近は、自宅などで仕事をするリモートワークが主流の会社もありますが、仕事をする以上人との関わりは外せません。
そのため、苦手な人がいたり人間関係で悩んでいたりすると「会社に行きたくない」という気持ちになることも。特に同じチームで業務にあたっていたり、直属の上司だったりする場合は憂鬱さが増すことでしょう。人間関係の悩みは仕事の進み具合にも影響を及ぼす可能性があるため、なるべく早く対策を講じるべき問題です。
仕事の内容に不満がある
「思っていたような仕事内容でなかった」「希望している部署に配属されなかった」など仕事内容に不満を持っていると、モチベーションが上がらず憂鬱な気持ちの原因となることがあります。
興味のないことに毎日向き合うのは苦痛だと感じる人は多いはず。苦手だと感じている分野の仕事をやっている時も憂鬱になりがちです。特に入社したてのころや異動があった後などは、このような悩みを抱きやすい傾向にあります。
労働環境が悪い
残業や休日出勤が多いなどハードな環境で働いている場合も、体調面での不安から憂鬱な気持ちにつながることがあるでしょう。休息もままならないような状況では憂鬱になるのも無理はありません。
繁忙期などで一時的に忙しいという場合であれば乗り切れることもできますが、忙しい状態がずっと続くようであれば、どんどん不安な気持ちは増していくでしょう。
将来性を感じられない
将来に不安を感じていると、仕事に対しても不安を感じるもの。「この仕事を続けていてもいいのか」「ここで働いていて何か得るものはあるのか」など、将来性を感じられないことから憂鬱な気持ちになってしまうこともあります。
勤めている企業や職種、仕事内容などから未来を描けないと、不安はさらに大きくなるはずです。
立場やタイミングで変わる憂鬱の原因
どのような人でも仕事を憂鬱に思うことはありますが、年齢や立場によって抱きやすい気持ちは異なります。また、時期によって憂鬱な気持ちになりやすいこともあるでしょう。ここからは立場別の仕事を憂鬱に感じる原因と、憂鬱に感じやすい時期についてくわしく紹介します。
新人によくある憂鬱の原因
新入社員のころは仕事内容や人間関係、社内のルールなど、まだ慣れていないことが多い時期。慣れないことで不安を感じ、憂鬱な気持ちになりやすいと言えます。
新人のころは、「思っていたような仕事内容を任せてもらえない」「同僚と仲良くできず孤立している」「仕事が覚えられない」など、幅広く悩みを抱えている傾向にあります。新人によくみられる憂鬱の原因として特徴的なのは、理想と現実の違いを感じてマイナスな気持ちに陥ることです。
中堅社員によくある憂鬱の原因
主に30〜40代の中堅社員の立場になった時には、上司と部下との板挟み状態に悩みを抱えることがあります。上司からの理不尽な指示に対応し、部下の教育や指示出し、仕事が増えるのも悩みの種でしょう。
また、新人のころと比べて責任のある仕事を任せられたり、役職についたりすることで責任感が重くなります。仕事の責任が重くなったことで、「失敗できない」という気持ちから憂鬱な気分になるのもよくあるケースです。
憂鬱になりやすい時期
サザエさん症候群やブルーマンデーなど、仕事の前日や週の仕事始めは憂鬱な気持ちを感じる人が多いと言われています。休みが楽しければ楽しいほど、「仕事に行きたくない」という気持ちが強くなる人もいるでしょう。
また、夏休みやお正月休み、ゴールデンウィークなど長期休暇の後には特に仕事に行きたくないと感じるかもしれません。休んだ期間が長いと、なかなか気持ちを仕事モードに切り替えられないものです。
仕事に憂鬱な気持ちを抱えているとどうなる?
仕事に憂鬱な気持ちを抱えたまま過ごしていると、どのようなことが起こるのでしょうか。「仕事に行きたくない」といった気持ちで働き続けるのは心身ともにきついはず。憂鬱なまま仕事をするデメリットを理解し、解決策を見つけましょう。
ストレスが溜まり疲れる
「仕事に行きたくない」「憂鬱で働きたくない」といった気持ちを抱えていると、ストレスが蓄積される原因になります。常にマイナスな気持ちでいると、心身ともに負荷がかかってしまい疲れにつながってしまうのです。
また、仕事に対して憂鬱な気持ちを持っているため、休日も気付かないうちにストレスを抱えてしまい、リラックスできないことも。特に次の日が仕事という状況だと、気が休まらず疲れが取れないでしょう。
仕事のミスが増える
仕事に対しての憂鬱な気持ちから疲れやストレスが溜まると、集中力を欠いてしまう可能性があります。その結果、思わぬミスにつながったり仕事のパフォーマンスが落ちたりすることも。
憂鬱な気持ちで十分な睡眠が取れなくなる、休日も休めないといった状態になると、心が不安定になりイライラしやすくなります。周囲の人に強く当たるなど、人間関係を壊してしまう可能性も否めません。
病気になる可能性がある
憂鬱な気持ちを抱えてストレスが限界になった時、精神的に追い込まれて病気にかかってしまう可能性もあります。このような状況になると、回復に時間がかかってしまうかもしれません。
仕事への憂鬱な気持ちを解消する方法
仕事に対して憂鬱な気持ちを持ち続けることは危険です。手遅れになる前に原因を究明し、解決策を考えたほうがいいでしょう。ここからは、仕事への憂鬱な気持ちを解消する方法について解説します。実践できそうなものを見つけて、試してみてください。
幸せだと感じることをする
いわゆる気分転換で、根本的な解決方法ではありませんが、すぐに取り入れられる点がメリットです。自分の好きな音楽を聴いたり、好きな食べ物を食べたり、何かご褒美を用意したりなど、気分が上がることをしてみましょう。
また、運動や感動する映画を観て涙を流すなど、心が安定すると言われる行動をしてみるのもおすすめです。
肉体的な疲れを癒やす
仕事量が多かったり残業が続いていたり、身体が疲れていると感じる場合は、休みの日にしっかりと睡眠を取る、ゆっくり過ごすなど疲れを癒やす行動をしましょう。湯船に浸かる習慣がないという人は、お風呂に入るだけでも疲れが取れて心もリラックスできることがあるので試してみてください。
社内の環境を変えてもらう
仕事に憂鬱な気持ちを抱えずに働きたいと思っているのであれば、根本的な問題を解決しなくてはなりません。「上司に怒られるのが怖い」「やりたい仕事でない」などの理由であれば、社内の環境を変えることで解決する可能性があります。
人事部など対応してくれる部署に相談して、原因を取り除く取り組みをしてもらいましょう。
転職してみる
憂鬱になる原因が自分ではどうにもならないことなのであれば、転職するのも一つの方法です。「同僚と馬が合わない」「仕事内容に不満しかない」「もっと将来性のある仕事がしたい」など会社や仕事自体に不満があるのであれば、転職したほうがよいかもしれません。
仕事が憂鬱で眠れない時は?
仕事が憂鬱で眠れなかったり、夜中に頻繁に目が覚めてしまったり、十分な睡眠を取れていない場合は危険です。このような症状が続いてしまうと、体調を崩しかねません。
寝不足はさまざまな病気を引き起こす原因になると言われています。「あの時もっと早く対応すべきだった…」と後悔しないためにも身体からのサインは無視せず、早急な対策を講じましょう。場合によっては医療機関などの受診を検討する必要もあります。
仕事を憂鬱に感じる原因を知って対処法を考えよう
仕事を憂鬱だと感じる原因は、年齢や立場、あるいは社内の環境などによって異なります。「なんだか最近仕事が憂鬱だな…」と感じている人は、まず憂鬱に思う気持ちの原因を分析してみてください。
憂鬱な気持ちを抱えたまま無理に仕事を続けると、体調を崩してしまう恐れもあり危険です。そうなる前に対処法を考え、改善できるように動きましょう。