広島電鉄は8日、「グリーンムーバー LEX」(1000形)で実施している「ICカード全扉乗降サービス」について、3月12日から連接車両(30m級)にも順次拡大すると発表した。

  • 全扉乗降マークと車両貼付イメージ(提供 : 広島電鉄)

「ICカード全扉乗降サービス」は、1名でICカードを利用する場合に限り、自身でICカードをタッチして精算(セルフ精算)することで、すべての扉から降車できるサービス。これまで「グリーンムーバー LEX」で実施していたが、他の車両への拡大要望が多いことからサービスを拡大することになったという。

将来的には、新たな乗車券システムを活用するなどにより、すべての利用者がどの扉からでも乗降できるサービスの導入をめざすとしている。

  • 乗降イメージ(提供 : 広島電鉄)

サービスを開始する第1便は3月12日から運行開始予定。その後は対応工事が完了した車両から順次運行予定となっている。該当車両の車両正面および扉にICカード全扉乗降車両のマークと案内サインを貼付し、これまで全扉乗降サービスを実施していた「グリーンムーバー LEX」にも正面に新たなマークを貼付する。連接車両54編成(2号線38編成、1・5号線16編成)を実施予定車両(3月1日現在)にしているとのこと。

なお、現金・電車乗換券・1日乗車券(MOBIRYデジタルチケットを含む)を利用する場合、1枚のICカードを複数人で利用する場合、ICカードで残高不足が発生した場合、「こどもPASPY」以外を利用する12歳未満の乗客や介護者を同伴する場合、降車時にエラーが発生した場合には、対象車両であっても乗務員のいる扉から降車する必要がある。