バレンタインデーのお返しとして、ホワイトデーにマシュマロを贈ろうと思っている方は、相手に思わぬ誤解をされる可能性があるので注意が必要です。マシュマロに込められた本当の意味を確認した上で、相手に気持ちを伝えましょう。
ホワイトデーのお返しにマシュマロをもらったという方も、贈られた本当の意味をチェックしてみてください。本記事では、キャンディやクッキーに込められた意味も紹介していきます。
ホワイトデーのギフトにマシュマロを贈る本当の意味
もともと、ホワイトデーにマシュマロを贈る意味は「もらった気持ちを、やさしく包んで返す」というものでした。しかし、マシュマロが口の中ですぐに溶けることから「長く続かない」「すぐに忘れたい」などの悪い意味に変わってきたようです。マシュマロのやわらかい口当たりから「やんわりとお断りする」と解釈されることもあります。
深く考えすぎるのもよくありませんが、相手によっては思わぬ誤解をされる可能性もあるので注意したいところです。バレンタインデーのお返しにマシュマロを贈る場合には、これらの意味を意識しておきましょう。
本来の意味でマシュマロを贈る際には、悪い意味ではないという内容のメッセージを添えると丁寧でしょう。
ホワイトデーの起源とマシュマロの関係
ホワイトデーの起源には諸説あります。
- キリスト教の聖職者説
- マシュマロデーが起源とする説
- キャンディの日が起源とする説
それぞれくわしく解説していきます。
キリスト教の聖職者説
古代ローマ時代に実在した聖職者、バレンタイン司祭の処刑に始まったという説です。当時は強兵策のひとつとして、兵士の結婚は禁じられていました。兵士に同情したバレンタイン司祭は、教会でひそかに兵士の結婚式を挙げていたそうです。
しかし、教会での結婚式は皇帝クラウディウス2世に発覚し、西暦270年2月14日にバレンタイン司祭は処刑されたと言われます。ローマで暮らすカップルたちが、司祭の死を悼んで処刑から1カ月後の3月14日に永遠の愛を誓い合ったそうです。このことが、ホワイトデーの由来であるという説があります。
マシュマロデーが起源とする説
福岡の製菓業者「石村萬盛堂」が1977年に始めた「マシュマロデー」が起源という説です。女性側から贈るだけのバレンタインデーに対する不公平感から「マシュマロデー」で発案され、チョコレートをマシュマロで包んだ新しいお菓子が発売されました。
発売当初は苦戦していましたが、百貨店からの「全国的なイベントとして広げたい」という提案によって、マシュマロの白を想起させるホワイトデーとして展開。その後は各種業界が参入して、今でも広く親しまれているホワイトデーになったそうです。
キャンディの日が起源とする説
全国飴菓子業協同組合が1978年に「ホワイトデー (3月14日) はキャンディの日」と決めたことが起源とする説もあります。
当初は「キャンディの日」にするという意見もあったようですが、若いカップルの純愛にぴったりな白のイメージから「ホワイトデー」にしたとされています。
ホワイトデーにおすすめのマシュマロ5選
ここからは、ホワイトデーにおすすめのマシュマロを5つ紹介します。「相手をやさしく包む」という意味でマシュマロを贈りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
ブールミッシュ「ギモーヴ」
伝統的なフランス菓子を基本とした新しい創作菓子を提供しているブールミッシュ。トリュフケーキやシブーストが代表的な商品として知られていますが、ホワイトデーのギフトに選ぶなら、口溶けなめらかなマシュマロ「ギモーヴ」がおすすめです。パッションフルーツやシークヮーサーなど、凝縮した果汁のおいしさが楽しめる10種類の味が揃っています。
盛岡花月堂「八幡平の樹氷」
盛岡花月堂は、岩手に店舗を構える創業1947年の老舗です。ホワイトデーのギフトには、クッキーでサンドしたマシュマロをチョコで包んだ「八幡平の樹氷」がおすすめ。味はチョコレート、ホワイトチョコレート、抹茶の3種類を楽しめます。2020年に新しくなったキュートなパッケージも魅力です。
ロイズ「マシュマロチョコレート」
生チョコレート、クッキー、ケーキ、アイスクリームなど多彩な商品が選べるロイズ。北海道の定番土産としても広く知られています。ホワイトデーのギフトにするなら、マシュマロをホワイトチョコレートでコーティングした「マシュマロチョコレート」がおすすめです。淡雪をイメージした見た目もホワイトデーのギフトにぴったりです。
石村萬盛堂「チョコマシュマロ」
相手を包むという意味でマシュマロを贈るなら、ホワイトデーの起源になったとも言われる石村萬盛堂の「チョコマシュマロ」も要チェック。チョコクリームをマシュマロで包んだ王道のおいしさは、贈る相手を選びません。
マシュマロキッチン「ハートとうさぎのマシュマロ」
マシュマロキッチンは、大阪にあるマシュマロ専門の菓子製造業「八千代堂」のブランドです。人気の「ハートとうさぎのマシュマロ」はホワイトデーのギフトにぴったり。中にカスタードが入ったハート型のマシュマロと国産のイチゴジャムが入ったうさぎ型のマシュマロのセット商品です。全長約4.7cmという食べごたえのある大きさもおすすめポイントです。
ホワイトデーのお返しの意味【マシュマロ以外のお菓子】
ホワイトデーのお返しに適したお菓子はさまざまですが、それぞれに意味があるのでチェックしておきましょう。
クッキー
ホワイトデーにクッキーを贈る意味は「ずっと友達でいよう」になります。クッキーはサクッとした食感で手ごろな価格であることから「ドライな関係」や「多くのなかのひとり」という意味になったようです。義理チョコへのお返しには、クッキーがよいでしょう。
チョコレート
ホワイトデーのお返しとして贈るチョコレートには、特別な意味がありません。ギフトの意味を気にするのが面倒という男性は、チョコレートを選ぶといいでしょう。ただし、バレンタインデーと同じになってしまうため、相手によっては「何も考えていない」と思われる可能性はあります。
キャンディ
キャンディには「あなたが好きです」という意味があるため、本命に贈るギフトにはぴったりです。口の中でなかなか溶けないキャンディには「関係が壊れにくい」や「長続きする」という意味があるともされています。義理チョコのお返しにキャンディを贈ってしまうと相手に誤解される可能性があるので、贈る相手を選んだ方がいいかもしれません。
マドレーヌ
古くから貝は縁起物のひとつとされているため、貝の形をしたマドレーヌには「円満な関係」という意味があるとされています。ホワイトデーのギフトに「よい関係を築きたい」という意味を込めたいときには、マドレーヌを選ぶといいでしょう。
金平糖
金平糖の意味はキャンディと似ていますが、キャンディよりも口の中で溶けにくいため、より強い好意として受け取られることもあります。本命相手にホワイトデーのギフトを贈るなら、キャンディではなく金平糖を選んでもいいでしょう。カラフルでキュートな見た目も、大切な人への贈り物に適しています。
マシュマロには「あなたをやさしく包みたい」という意味もある
ホワイトデーに贈るマシュマロには、「もらった気持ちを、やさしく包んで返す」という意味があります。しかし、現在では「嫌い」という意味に捉えられることもあるので、マシュマロを贈るときには相手に悪い意味で贈っているわけではないことを伝えるようにしましょう。
マシュマロの意味合いが変わった理由や、ホワイトデーの起源などについても知っておけば、会話が弾むかもしれません。マシュマロ以外のお菓子に込められた意味もチェックしておきましょう。