リスクモンスターは2月28日、第8回「就職したい企業・業種ランキング」の結果を発表した。調査は1月14日~1月26日、2023年3月卒業予定の大学3年生500名(男性182名、女性318名)を対象にインターネットで行われた。対象企業は各業界の大手企業・組織200社。

  • 「就職したい企業・業種ランキング」TOP20

    「就職したい企業・業種ランキング」TOP20

「就職したい企業・業種ランキング」の結果、4年連続で1位「地方公務員」(16.2%)、2位「国家公務員」(11.8%)という結果に。次いで3位「ソニー」(4.2%)、4位「パナソニック」(3.8%)、5位「味の素」(3.6%)、6位「グーグル(Google)」「資生堂」(ともに3.2%)と続いた。

今回ランクアップした企業は、「ソニー・ミュージックエンタテインメント」(前回50位→今回8位)や「TBS」(同134位→16位)などのメディア関連企業のほか、「講談社」(同20位→11位)や「集英社」(同19位→16位)などの出版社も上昇。また、「資生堂」(同24位→6位)、「カルビー」(同50位→12位)、「任天堂」(同62位→12位)、「ニトリ」(同111位→16位)などが大きくランクアップした。

一方、順位を下げた企業としては、「アマゾン」(同5位→47位)、「日本赤十字社」(同7位→28位)、「東海旅客鉄道(JR東海)」(同13位→57位)、「全国農業協同組合連合会(JA全農)」(同11位→115位)など。そのほか、第1回調査時(2015年)から毎回ランクインしていた「日本郵便」が初めてランク圏外になった。

  • 「就職したい企業・業種ランキング」文理別

    「就職したい企業・業種ランキング」文理別

就職先として望む会社を文系・理系別に集計したところ、文理ともに「地方公務員」(文系21.2%、理系11.2%)、「国家公務員」(同12.8%、10.8%)がトップ2となったほか、「Google」や「ソニー」がトップ10内にランクイン。理系は上位11社中8社が製造業となった一方、文系では上位11社中9社が非製造業となった。

男女別では、男女ともに「地方公務員」と「国家公務員」がトップ2を占める中、男性は「ソニー」「パナソニック」「富士通」などの電気機械器具製造業が、女性は「味の素」「森永乳業」「明治」などの食料品製造業が上位にランクイン。また、就職したい業種については、1位「公的機関・その他」(26.4%)、2位「IT・情報通信」(8.8%)、3位「食品・農業」(6.8%)となった。

  • 就職先選定において気になる点

    就職先選定において気になる点

次に、就職先の選定において気になる点について調査したところ、1位「給与額」(51.6%)、2位「福利厚生」(34.8%)、3位「雇用形態(正社員・契約社員など)」(26.8%)と、上位3項目は前回調査結果と変わらない結果に。以下「勤務地」(24.8%)、「残業時間」(23.8%)と続いた。

  • 最低限実現したい生涯最高年収

最低限実現したい生涯最高年収を教えてもらったところ、「500万円以上600万円未満」(16.2%)が最も多く、次いで「700万円以上800万円未満」(12.8%)、「400万円以上500万円未満」(11.8%)という結果に。民間給与実態統計調査(令和2年度)によると、民間企業の平均年収は433万円となっており、「平均所得を上回れば良い」と考える学生が多く存在しているよう。また、男女別では女性よりも男性、文理別では文系よりも理系学生において1,000万円以上の給与を実現したいとの回答が多くなった。