1枚しか焼けないオーブンで作るトーストメニューと、アルコールのペアリングが最高だった

コロナ禍でおうち時間が増加し、自宅でプレミアムな食を楽しむ人が増えたのではないだろうか。今回は三菱電機の「三菱ブレッドオーブン」で焼き上げるトーストおつまみメニューと、アルコールのペアリングを楽しんできた。その様子を皆さんにもお届けしよう。

■たった1枚しか焼けない!?「焼きたて食パン」を追求したトースター

そもそも三菱電機と聞くと、炊飯器を想像する人もいるだろう。筆者もまさにその一人で、実家の炊飯器は同社に長年お世話になっている。「艶々のお米が炊き上がる!」と、初めて使った日に母がうれしそうに話していたのを今でも思い出す。

そんなごはんのおいしさを追求してきた同社だが、次に目をつけたのは、日本人のもうひとつの主食とも言える「パン」である。焼きたて食パンの香りと、おいしさを実現したいと開発したのが「三菱ブレッドオーブン」だ。

以前から話題だった本商品に今回、台数限定カラー「ノーブルホワイト」が2月21日に登場。そこで、同商品を使用したトーストメニューが味わえる試食会に参加してきた。

個人的に登場して以来気になっていたのは、このオーブンで焼ける枚数が1枚ということ。なんと非効率な……と思っていたのだが、実際に焼いたトーストを食べることでその思いが変わった。

はじめに提供されたのは、市販の食パンを単純にトーストしたもの。しかし、筆者がいつも食べるパンとは全く異なり、一口目はカリッと、二口目からはふんわりしっとりとした食感が楽しめる。パンの甘い香りが口いっぱいに広がり、たった1枚のトーストがなんとも言えない幸福感を与えてくれた。

この絶妙な味わいを実現するためにこだわったのが、加熱方法だ。食パンから水分と香りを漏らさず、均一に焼き上げる構造に加え、1枚焼きだからこそ細やかな熱制御ができ、焼きたてパンのおいしさを実現できるという。なるほど、だから1枚焼きだったのか……と一人納得。

また、加熱方法に加え注目したいのが、充実すぎるメニューボタンだ。調理選択ボタンは、「トースト」「冷凍トースト」「トッピングトースト」「フレンチトースト」と、なんと4種類も選択できる。そのほか、パンの厚みや焼き色選択など、最上の1枚を焼き上げるための機能がとにかく充実しているのだ。

では、早速「三菱ブレッドオーブン」で焼き上げたトーストメニューとお酒のペアリングを紹介していこう。

今回試食したメニューはいずれもお手軽で、食パンに材料をのせ、それを「三菱ブレッドオーブン」で焼き上げるだけ。簡単メニューとお酒はどんなハーモニーを奏でるのだろうか。

食パンの上にヨーグルト、サラダキチン、ピザ用チーズ、カレー粉、おろしにんにく、塩こしょう、アーモンドを混ぜ、それを乗せてオーブンで焼き上げる。

タンドリーキチントーストは、ピザチーズとカレーの濃厚さを感じつつも、ヨーグルトが加わることで、後味はまろやかな味わいが楽しめる。

ビールを一口飲んでみると、ホップの苦みとカレーのスパイスがどちらも引き立つ絶妙なうまさ。また、トッピングされたアーモンドの食感が楽しく、ビール、トースト、ビールと、交互に何度でも楽しみたくなる飽きのこない一品だった。

続いては、卵黄ではなく卵白を使用した「白いフレンチトースト」。牛乳・卵白・はちみつ・レモンのすりおろしを混ぜたものに食パンを浸し、「フレンチトーストモード」で焼き上げるだけ。ふわっと香るレモンの酸味、もっちりとした上質な食感は、まるでお店で出来立てを味わっているかのようだ。

スパークリングワインの華やかな香りと酸味が相まって、リッチな雰囲気をより一層高めてくれる。また、フレンチトーストは上品な甘さで、スパークリングワインの繊細な味わいをかき消すことなく、寄り添うように調和しているのが印象的だった。

そのほか、桜海老と刻みネギのチーズトーストは、白ワインやすっきりとした日本酒に合いそうな、こちらもまたペアリングにぴったりの一品だった。

お酒好きの筆者だが、これまでトーストをつまみにアルコールを飲むことはなかった。だが、最上の1枚を焼き上げる三菱ブレッドオーブンは、トーストの新たな可能性を見せてくれた。ぜひ、あなたもそんな新世界をのぞいてみてはいかがだろうか。