Microsoft Teamsの会議は、録画してあとから見返したり、参加できなかったメンバーに共有したりすることができます。この記事ではTeams会議の録画方法や注意点などを紹介します。ビジネスでTeamsを使っているという方は、ぜひ読んで役立ててください。
Teams会議は録画できる
Teams会議は録画することが可能です。音声・動画・画面共有のアクティビティがキャプチャされ、会議に参加しなかったメンバーとも共有することができます。ここでは、Teams会議の録画にはどのような特徴があるのかを紹介します。
録画権限があるのは有料版のみ
Teams会議を録画できるのは、会議の開催者・記録者が有料版を使用している場合のみです。無料版では録画できないため注意しましょう。また、ゲストユーザーとして参加している場合も録画機能は使えません。
好きなタイミングで録画・停止できる
Teams会議は、録画の権限がある人なら会議中いつでも録画の開始・停止ができます。会議中に機密情報が扱われることがある場合、その部分の録画を停止することができます。
録画した会議は共有できる
Teams会議を録画すると、終了後にOne Drive またはSharePointに保存されます。録画データは動画データとして共有することができ、会議参加者は予定表の会議詳細から、参加者以外の場合は送信オプションからリンクをコピーして共有することができます。
削除までの期間は変更できる
Teams会議の録画データには一定の有効期限がありますが、管理者はこの期限を延長することができます。削除される日付を選択したり、「無期限」を選択したりすることもできます。設定した有効期限が過ぎた録画データは削除されます。
Teams会議の保存先
Teams会議の録画データは、Microsoftの機能であるOneDriveかSharePointに保存されます。以前はMicrosoft Streamに保存されていましたが、2021年8月より仕様が変更されました。
Teams会議の録画方法
ここからは、Teams会議の録画手順をデバイス別に見ていきましょう。
録画方法_デスクトップ版
Teams会議の録画をデスクトップ版で行う場合の方法です。
まず、Teams会議を開始または参加したら、参加中の画面に表示された「…」をクリックします。
表示されたメニューから「レコーディングを開始」を選択します。録画はこのときから開始され、Teams会議を録画していることは会議の参加者へ通知されます。
会議の録画を終了するには、「レコーディングを停止」をクリックします。また、会議を終了させると録画も終了されます。
録画方法_モバイル版
Teams会議の録画は、モバイル版でも行うことができます。その際は、iOSまたはAndroid用のTeamsアプリを最新のバージョンに更新しましょう。
まず、会議を開始または参加したら、「…」のアイコンをタップします。
表示されたメニューの中から「レコーディングを開始」をタップ。このときから録画が開始されます。Teams会議を録画していることは会議の参加者へ通知されます。
Teams会議の録画を終了させるには、「レコーディングを停止」をタップします。会議終了後に録画データが作成され、チームメンバーに共有されます。
Teams会議の録画データの共有方法
Teams会議で録画したデータは、参加できなかったメンバーや外部組織のメンバーに共有することができます。ここでは、録画したTeams会議の共有方法を見ていきましょう。
共有されるのは会議終了後
Teams会議の録画データは、会議の終了予定時刻の後か、会議が終了したあとに見ることができます。
スケジュールされた会議に参加していた場合は、予定表の会議イベントの「詳細」タブに移動し、レコーディングを選択します。
チャネル会議の場合は、チャネルの会話に移動し、録画データを選択すると確認可能です。「ファイル」からレコーディングを選択後、録画データを選ぶ方法もあります。
会議に参加していないユーザーへの共有方法
Teams会議の録画データは、会議に参加していなかったメンバーにも共有することができます。録画データをOneDriveまたはSharePointで探し、リンクをコピーしてチャットやメールなど好きな方法で共有すればOKです。
Teams会議を録画する際の注意点
Teams会議を録画するには、いくつかの注意点があります。録画を始める前に確認していきましょう。
参加者の同意を得る
国や地域によっては、会議を記録する前に、すべての参加者から同意を得ることが法的に必要な場合があります。録画を始める前に、法律や規則を確認しておきましょう。
法的に同意を得る必要がなくても、会議に機密情報が含まれている、参加者や会社のポリシーで録画禁止が設定されている、などの理由で録画は避けた方がいいこともあります。確認の意味も込めて、参加者の同意を得てから録画を始めることがマナーです。
キャプチャされない画像もある
Teams会議で録画されるのは、音声・ビデオ・画面共有のアクティビティです。ただし、下記のものは記録されません。
- ホワイトボード
- 共有ノート
- パワーポイント
一度に表示されるのは4人まで
Teams会議の録画データでは、一度に表示されるのは4人までとなっています。参加者が多い会議では、一部しか表示されないということを把握しておきましょう。
録画禁止の設定もできる
Teams会議の録画機能を使えば簡単に記録できて便利な反面、保存するデータが多くなればなるほど、ストレージの容量を大きく使ってしまいます。また、機密情報がうっかり録画されてしまう可能性も。これらの対策として、あらかじめ会議を録画させない設定も可能です。
録画権限を変更するには、管理者がMicrosoft Teams管理センターにアクセスし、会議ポリシーから録画許可をしないよう設定できます。
データ所有者が削除できる
Teams会議の録画データは、有効期限の前にも削除することができます。削除できるのは以下に該当する人のみです。
- 録画を開始したユーザー
- 上記ユーザーによって設定された追加の所有者
上記以外のユーザーは、録画データを削除することはできません。
無料版のTeamsでは録画できない
Teams会議の録画機能を使うには、会議の開催者と記録者のどちらも下記のユーザーである必要があります。
- Office 365 Enterprise E1・E3・E5・F3・A1・A3・A5・M365 Business・Business プレミアム・Business Essentials のいずれか
録画機能が使えるのはすべて有料版ですので、無料版のユーザーは録画機能を使えませんので注意しましょう。
Teams会議の録画データの編集方法とは
Teams会議を録画したデータは、動画データとして編集することができます。ここでは、Teams会議の録画データを編集する方法を紹介します。
企業向け_Microsoft Streamで編集する
Microsoft Streamとは、企業や学校向けにセキュリティで保護されたビデオサービスのこと。組織内のユーザーが動画のアップロード・視聴・共有を安全に行えるサービスです。
コンテンツをチャネルやグループ別に整理することも可能ですので、録画データを探しやすく、編集にも適しています。
それ以外_ダウンロードして編集する
Microsoft Streamを使わない場合は、録画データをダウンロードして、Windows ムービーメーカーやiMovieなど、OSについているアプリなどを使いましょう。Teams会議の録画データはmp4形式ですので、対応しているアプリを使ってください。
Teams会議の録画機能をうまく使いこなそう
Teams会議は録画することができ、参加者に共有することができます。会議を見直したいときや、参加しなかったメンバーにも共有したいときに便利です。ただし、この録画機能は有料版でしか使えませんので注意しましょう。
また、ホワイトボードや共有ノートなど、録画されない画像があります。録画した画像は保存期間が定められており、いつまでも見られるわけではない点も注意が必要です。
ビジネスでTeamsを使う機会があるなら、会議の録画方法を覚えておけば便利です。この記事で紹介した手順を参考にTeams会議を録画して、ビジネスに役立ててください。