アイドルグループ・関ジャニ∞の丸山隆平、4人組バンド・ゲスの極み乙女のドラマー・ほないこかとしても活動する女優のさとうほなみが3日、東京・EX THEATER ROPPONGIで行われた『ヘドウィグ・アンド・アングリーインチ』取材会に出席した。
同作は1997年にオフ・ブロードウェイで誕生したミュージカル。性転換手術のミスで股間に「怒りの1インチ(アングリーインチ)」が残ってしまったハンセルは、ドラッグクイーン・ヘドウィグとしてロックバンドのライブステージに降臨。やがて17歳の少年トミーに出逢い、愛情を注ぐようになるヘドウィグだったが、トミーはヘドウィグの曲を盗んでビルボードNo.1のロックスターに上り詰める。最愛の人に裏切られたヘドウィグは自らのバンド「アングリーインチ」を率いて、ストーカーのようにトミーの全米コンサート会場を追い、スタジアム脇の冴えない会場で巡業する。
自分の魂である歌を取り戻し、捜し求めていた“カタワレ(=愛)”を探すヘドウィグの物語は、ヘドウィグによって、これまでの生い立ちと現在の心情を表す歌と共に、一人語りで進行。ヘドウィグを丸山が演じ、恋人でありバンドメンバーとして陰ながら見守るイツハクをさとうが演じる。2人ともミュージカル初挑戦となる。
取材会で丸山は、ミニスカ衣装、ハイヒール、ド派手なメイクにウィッグという女装姿を披露。「あら、ご機嫌麗しゅう! すごいわね~たくさん集まってくれているわ。皆さん、大変な世の中ですけど、負けないで一緒に戦っていきましょう」とヘドウィグになりきって登場した。
手応えを聞かれると、ヘドウィグになりきったまま「手応えはお客さんが入ってからかしらね。よくわからないわ。でも楽しそうっていうことだけはわかっているわ。よろしくお願いしますって感じ」と答え、さとうから「え、ずっとその感じで!?」とツッコまれると、「ちょっとやばいな」と丸山自身に切り替え、「全力で初めてのミュージカルを、ほなみさんの支えとともに、バンドの方々もいらっしゃるので、生の臨場感を楽しんでいただけたらなと思います」と意気込みを語った。
女装姿については「プロの技術ってすごいなと実感しています。メイクや衣装に助けられて、支えられて成り立っている」とコメント。「境目がちょっとわからなくなってきちゃって、舞台が終わったときにどうなっているのかなという不安もある。年上の男性スタッフの方から『きれいだね』って言われると、『ちょっと待って!』って(笑)。ちょっとわからない自分が生まれ始めているのかもしれないです」と初めての感情も芽生えているようだ。
そして、「このあと断髪式があるんです。こちらとこちらの毛をこのあと剃るので、見納めです、皆さん! ズームして、私のわきに! このあと失われて皆様の前に登場って形になるので」と、わき毛と脚の毛を見せて笑いを誘う丸山。さとうは「わきを見せている写真に写りたくないなと思って」と距離をとるも、丸山が「生意気言うのね。私のわきと写れるなんで光栄と思いなさい」と言うと、「確かに」と納得し、丸山は「ありがとう。優しい」と喜んでいた。
肉体美については、「ツアーを回りながらの稽古だったので、稽古とツアーをやっていると自ずとそうなっていきました。体作りという意味では、体幹をピラティスとかで作って。ヒールが思ったよりも高くて、動くときに制限がある。こういうのがあって、稽古するにつれてドラッグクイーンの体になっていっているような感じがします」と説明。「女性を尊敬します。女性の気持ちをちょっと体感させてもらっています」と話した。
丸山とさとうは初共演。丸山は「わからないことはズバッと演出家や音楽家の方に聞いて、それをすぐ体現してやってみる。レスポンスが素晴らしいなと。一緒にやっていてすごく頼れる方だなと思いました」とさとうの印象を述べ、さとうも「お芝居をしていても、歌っていても、そのままの丸山さんでいても、自由度が高くてすごく生き生きされているので、一緒にやらせていただいて楽しいです」と丸山の印象を語った。
関ジャニ∞のメンバーの反応を聞かれると、丸山は「今日、メール来ました。『初日頑張れ』って。村上(信五)くんは『北京から応援してるぜ』って感じで、ヤス(安田章大)はひとこと、『行ってらっしゃい』。(大倉忠義は)『大変な中やけど、無事に幕が開けて終わるのを待ってます』って。ヨコさん(横山裕)は寡黙な人なんで、終わってから『お疲れ』って言ってくれると思います」と明かし、「4人4様ですごく心温まって元気もらいました」と感謝。また、ビジュアルが公開された際も、「メンバー誰か忘れましたけど、『これ、丸!?』って言われ、うれしかったです」とリアクションがあったという。
また、“カタワレ(=愛)”を探すヘドウィグの物語にちなみ、「丸山さんのカタワレは?」と聞かれると、「全国にいるファンのみんなです」とカメラ目線で堂々と答えていた。
東京公演はEX THEATER ROPPONGIにて2022年2月3日~13日、大阪公演はZepp Osaka Baysideにて2月16日~19日、福岡公演はZepp Fukuokaにて2月23日、名古屋公演はZepp Nagoyaにて2月25日~27日、札幌公演はZepp Sapporoにて3月2日、東京凱旋公演はZepp DiverCityにて3月4日~6日。