阪急交通社は2月1日、「源泉かけ流し」や「天然温泉」といった言葉を理解している人の割合や日本三名泉の場所についてのアンケート調査の結果を発表した。調査は2021年12月21日〜28日、全国の20代以上の男女554人を対象にWebアンケートにて行われた。

  • あなたはそれぞれの言葉について、何を意味するのか理解していますか?

まず、「温泉」「天然温泉」「源泉かけ流し」「温泉かけ流し」という言葉についてそれぞれ何を意味するのかを理解しているかどうか尋ねてみた。すると、理解していると回答した割合が「温泉」では62.8%であったのに対し、「天然温泉」は44.9%、「源泉かけ流し」は38.4%、「温泉かけ流し」は21.7%にとどまる結果となった。

ちなみに、「天然温泉」と「温泉」は温泉成分によって区別されており、日本温泉協会の審査により天然温泉と認められた温泉には天然温泉表示看板が貸与されるとのこと。「源泉かけ流し」とは浴槽に源泉が常時注入され、あふれた湯は再利用されない状態のことを指し、「温泉かけ流し」は加水も加温もしている状態のことを言う。

都道府県ごとの温泉地の数や源泉数、湧出量などが確認できる資料「令和元年度温泉利用状況(環境省)」によると、温泉地数は北海道が1位で、以下は長野県、新潟県、福島県、青森県と本州北部の地域が続いている。

  • 一番温泉が多い都道府県

一方で、源泉数(未使用の源泉数も含む)は大分県が断トツに。そのほか、鹿児島県や熊本県といった九州地方の県がランクインしている。大分県については湧出量も1位で、全国の約10.9%を占めると言われているそう。

  • 一番源泉数が多い都道府県

数ある温泉の中でも日本三名泉として知られる「有馬温泉」「草津温泉」「下呂温泉」がそれぞれ位置する都道府県の認知度についても調査した。結果、知っている割合が最も高かったのは群馬県にある「草津温泉」で80.5%となり、兵庫県の「有馬温泉」と岐阜県の「下呂温泉」は、それぞれ7割程となった。

  • それぞれの温泉地がどの都道府県にあるか知っていますか?