JR九州は31日、西九州新幹線の開業にともない、国土交通大臣から長崎本線肥前山口~諫早間を上下分離方式で運行するための鉄道事業許可を受けたと発表した。同区間はJR九州が第二種鉄道事業者として旅客輸送を行い、佐賀県・長崎県が出資する佐賀・長崎鉄道管理センターが第三種鉄道事業者として保有と維持管理を行う。

  • 長崎本線肥前浜駅に停車中の「36ぷらす3」と、同駅を発車する817系の普通列車

西九州新幹線(武雄温泉~長崎間)の並行在来線となる長崎本線肥前山口~諫早間については、上下分離方式による運行とすることで3者(JR九州、長崎県、佐賀県)が合意している。

JR九州は第二種鉄道事業者としての営業開始に向け、鉄道事業法第4条および同施行規則第2条の規定にもとづき、当該区間における第二種鉄道事業許可の申請を2021年8月31日付で行っていた。なお、佐賀・長崎鉄道管理センターも当該区間における第三種鉄道事業許可を1月31日付で受けているとのこと。

  • 長崎本線肥前山口~諫早間の上下分離方式の導入に伴う鉄道事業許可について(出典 : 国土交通省報道発表資料)

第二種鉄道事業許可区間となる長崎本線肥前山口~諫早間は途中に14駅あり、営業キロは60.8km。2022年秋頃に予定される西九州新幹線武雄温泉~長崎間の開業日に合わせ、上下分離方式による営業を開始する。