言うまでもありませんが、イジメは絶対にあってはならないことです。

よく「本人がイジメだと感じたらそれはイジメだ」といわれますが、残念ながら中には「それはイジメじゃない」「甘えたらダメだ」というスタンスの先生もいるようで……。

ツイッターでは現在、ある先生のイジメに対する対応が話題になっています。

  • ※画像はイメージです

中2のとき、仲のいいグループからフル無視されて教室に入れなくなった。職員室で、「それはイジメじゃない。ちょっと無視されたくらいで甘えてたら大人になって通用しないぞ」と言う先生に、「それ、自分の子供にも言えるんですか? 」と会話に割って入ってきてくれた先生が、救世主にみえた。
(@shakunoneより引用)

投稿者は「しゃく¦三代目¦笏本達宏(@shakunone)」さん。話題となっているツイートでは、ご本人が中学校でイジメに遭ったときに、被害者としての気持ちを汲んでくれない先生に対して、別の先生が助けに入ってくれたときの心境が記されていました。

笏本さんがイジメの被害を訴えているというのに、「甘えるな」と取り合ってくれない先生に対して、「同じことを自分の子どもにも言えるのか」と異議を唱えてくれた先生がいたそうで、その先生が笏本さんには救世主のように見えたのだそうです。

投稿者の笏本さんは、さらにこのようにもつぶやきました。

ターゲットが順番に回っていくタイプの「フル無視ルーレット」。理由なんてこじつけ。昨日までとは景色がちがう。なんこれ。苦しい。
ぼくは母子家庭の長男。母ちゃんも婆ちゃんも家業の縫製工場で家族のために働いてくれてる。お兄ちゃんが心配なんてかけたくない。だから家では言えなかった。ただ、
(@shakunoneより引用)

このツイートを通して言いたいのは、世の中には"悪い先生がいる"ってことじゃない。先生も完璧じゃないって、大人になったらよくわかる。
だからこそ、あのとき寄り添ってくれなかった先生の批判ばかりをするよりも、あの瞬間に僕のヒーローになってくれた先生が賞賛されるような世界であってほしい。
(@shakunoneより引用)

むしろ、大人にこそ”関係ない”って思わないでほしい。正解もないのかもしれない。
ただ『会社でのコミュニケーション』『取引先への対応』『友達やご近所さんとの会話』『SNSでコメント』など。「それ、自分の子供にも言えるんですか?」と自分に問える心の余裕を持っておいてほしいし、持っていたい。
(@shakunoneより引用)

この一連の投稿は大反響を呼び、最初のツイートは3.5万件のリツイート、27.5万件のいいねを獲得(1月27日時点)し、共感のコメントも多数寄せられました。

「社会人になる前は『仕事は辛いもので、そこから逃げ出すようでは転職しても通用しない』って思ってたけど、ブラック企業に入ってからは、自分の子供たちにはこんなところで働いてほしくないと思った」

「僕は小4でいじめにあいました。救世主は出てこず先生たちは事なかれ主義でした。でも今、妻が小学校教員となり間近で見て、一所懸命やっておられる先生がスーパーハードワークな超ブラック環境の中でもいらっしゃって、一方で義務だけの手抜き先生がいる。いじめの根本問題はいろんなところにある」

「保育してても思う。『自分の子どもがされたらどうなの? 』って。我が子がされてイヤなことは子ども達にしないようにしてます」

「介護してても思います。自分の親や自分自身がされたくない事はしないって」

「ちょうどFacebookで小学生の頃にいじめを止めてくださった恩師を見つけ、改めてお礼を送るか考えてた所でした。時間が経ち過ぎている為送るか迷ってましたが、あの時に何度も死を考えた私の人生は無かったかもと、思うとお礼をする事に決めました。このツイートをして下さって有り難うございます」

「しゃくさん、第三者の目線にたってくれた先生が素敵すぎます。本当、何に対しても『根性論』はやめてほしいですね(汗)当事者の気持ちをもっと汲み取ってほしい! 」

「私も小学生の6年間が同じ状況だった。人数が少なくてクラス替えがなかったから、いじめっ子以外が順番に無視される無限ループ。いつ自分の順番が来るのかビクビクしてた。6年生の時、勇気を出して先生に相談しに行ってくれた幼馴染と、授業潰してきっちり対応してくれた担任の先生には感謝しかないの」


投稿者の笏本さんは、今回の反響について「イジメの話だけではなく、不安を抱えながら生きている方々がたくさんいると思います。だけど、何者でもない自分の体験を届けることで、ほんの少しでも何か変わったかもしれないと思っています」と感想を語ってくれました。

また「ツイートの内容で伝えたかったのは、その当時理解を示してくださらなかった先生を非難したいことではありません。結果的に、年下の先生が、年上の先生に立ち向かっていた様が、僕の勇気に繋がったということです」ともおっしゃっていました。


イジメを辛いと思う気持ちは決して他人に推し量れるものではありません。もしもイジメを受けていると感じたら、自分の気持ちを最大限大切にし、力になってもらえそうな人に打ち明けてみてはいかがでしょう?

逆に、イジメられている人を見つけたときは、救世主となった先生のように、人の心に寄り添う勇気を持てると素敵ですよね。

そして、笏本さんがおっしゃっていた通り、学生でも社会人であっても、日頃から「それ、自分の子供にも言えるんですか? 」と自問自答する視点も大切なのかもしれません。

こちらのブログではさらに詳しい内容をお話しされています。関心のある方は読んでみてはいかがでしょう?