俳優の内藤剛志が主演を務める、テレビ東京の月曜プレミア8枠SPドラマ『今野敏サスペンス 憐情 警視庁強行犯係 樋口顕』(2月7日20:00〜)が放送される。
同作は今野敏の原作による本格ミステリーのドラマ化作。15年以上にわたりスペシャルドラマとして10作放送され、2021年1月には『金曜8時のドラマ』枠で初の連続ドラマとして好評を博した。警視庁捜査一課強行犯係の警部・樋口顕(内藤)が、決してヒーローではない無彩色の刑事として活躍する。
内藤演じる樋口警部を支えるお馴染みのレギュラーキャストも勢ぞろいし、樋口警部の盟友にして最大の理解者である警視庁刑事部捜査二課選挙係の警部・氏家譲役の佐野史郎、樋口警部をはじめとした強行犯第三係を見守る上司である警視庁刑事部捜査一課の管理官・天童隆一役の榎木孝明が出演。
さらに、ジャーナリストとしての情熱を持った新聞記者・遠藤貴子役に矢田亜希子、樋口を支える頼もしい部下たちとして天童管理官の遠縁であり樋口の部下・菊池和馬役に佐野岳、藤本由美役に片山萌美、中田裕之役に小松利昌。ゲストキャストとして、天童と訳ありげな関係の女性・岩井美月役の石野真子、技能実習生の法令違反問題に関わる労働基準監督官・徳永淳役の津田寛治、技能実習生を支援する正義感の強い弁護士・蓮見恭子役の松井愛莉らが出演する。
氏家役の佐野は2021年5月に腎臓機能障害で入院しドラマ『リコカツ』(TBS)を降板、同年12月に多発性骨髄腫で治療中ということを告白し再入院をしていた。12月26日には退院を報告し、その後今作に参加。「当初は退院後、撮影現場に臨めるかどうかさえわからずにおりましたが、こうして現場に復帰することができました。その喜びを抑えることなく、事件解決に奔走しております」とコメントしている。
内藤剛志 コメント
冷静沈着で温厚な天童管理官。彼の「大学時代の淡い恋」が現在起きている事件に不穏な影を落とします。
氏家、樋口そして樋口班のメンバーは天童さんを助けることができるのか、が今回の見所です。
榎木孝明と僕の2人きりの場面がいくつかあります。太陽がギラつく屋上、曇天の早朝。事件捜査だけではなく、上司・部下という立場を越え人間と人間の感情がぶつかり合う面白いシーンになったと思っています。誰もいない刑事部屋、珍しく本音を語り合う佐野史郎との2人きりのシーンもぜひ期待していただきたいと思います。
天童、氏家、樋口が揃うお馴染みのラストシーンでは「監督、自分の台詞ちょっとこういう風にやってみたいんですけど」と榎木から提案があり、そして台本にあるセリフに1行だけ彼が付け足し、最高のシーンになりました。たった一言で天童の、いや「僕たちの気分」を表しました。
「人の苦しみ、痛みへの深い理解と同情」が今回のテーマです。「相手の気持ちになってみる、相手の立場を想像してみる」はとても大切なことではないでしょうか。
犯人探しを楽しんでいただきながら、少しそんな事を考えて下さる「きっかけ」になったなら、とても僕たちは嬉しいです。
そして、石野真子さん、津田寛治さんを始めとする素晴らしいゲストの方々と楽しい時間を過ごしました。『警視庁強行犯係 樋口顕』は事件解決を目指す刑事ドラマであるとともに「明日を信じる」がもう一つのテーマです。ゲストの皆様の誠実でパワフルな演技で、もう一つのテーマもうまくいったような気がしす。是非ご覧いただいて、楽しい時間を過ごしていただきたいと思います。
佐野史郎 コメント
私ごとですが、昨年は病に倒れて入院、当初は退院後、撮影現場に臨めるかどうかさえわからずにおりましたが、こうして現場に復帰することができました。その喜びを抑えることなく、事件解決に奔走しております。この先の道のりも決して容易いものではないかもしれませんが、まずは、この作品に魂を込めて次なるステップへ! と思っております。
そして今回の見どころは、なんといっても天童さんの秘められたラブストーリー。ドキドキが止まりません!! 実生活もかくや!? と思わせるほどのリアリティです。
回を重ねるごとに深まってきている、樋口を中心としたチームワークと友情を、視聴者のみなさんと共に過ごすことができればと願っております。
榎木孝明 コメント
長年シリーズとして愛していただいているおかげで、出演者が阿吽の呼吸でのやり取りができるようになり、そのチームワークの良さがドラマに遺憾なく発揮されていると思います。今作も骨太な刑事ドラマになっていますので、どうぞご期待ください。
そして今回初めて天童の過去の恋人の話が出てきます。一見堅物の管理官が、今まで見せたことのない人間的な側面が垣間見られるところだと思います。何もない大きな広場での樋口と天童とのやり取りは、友情と信頼が交じり合う一番の見どころです。
若者中心のドラマが主流の今、私達熟年組の存在感がドラマの厚みを増していると自負しています。視聴者の皆様には、そんな安定感を感じるドラマをお届けしたいと思います。
同時にいつも新鮮な気持ちも忘れない様に心掛けています。
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