テレビ業界で、ある女子中学生コンビが昨年から話題になっているのをご存知だろうか。お笑いライブを手がける構成作家のヒガシヤマ氏を皮切りに、佐久間宣行氏(『ゴッドタン』『あちこちオードリー』など)、芦田太郎氏(『あざとくて何が悪いの?』『トゲアリトゲナシトゲトゲ』など)、斉藤崇氏(『チャンスの時間』『オオカミ少年』など)というプロデューサー・ディレクター、そして放送作家の飯塚大悟氏(『水曜日のダウンタウン』『ぐるナイ』など)にアポを取り、ひたすら質問をぶつけるというアンナさんとミユキさん(中学3年生)だ。

その鋭い質問力で業界の猛者たちを驚かせてきた2人が、ついにイベントに登場。質問相手にお笑いコンビ・さらば青春の光、進行役に相席スタート・山添寛を迎え、その名も『女子中学生がさらば青春の光に100分間質問攻めするライブ』が1月21日、東京・下北沢の駅前劇場で行われた。

  • (左から)相席スタート・山添寛、さらば青春の光・森田哲矢、東ブクロ

■用意した質問は160問「受験は!?」

彼女たちに質問を受けた話を佐久間氏から以前聞いていた森田哲矢は「むちゃくちゃ的確な質問してくる女子2人組がいて、本当にすごいよって言ってたから、興味はあるけど怖いやん」と戦々恐々。一方、「緊張すると肋骨(あばら)が痛くなる」というミユキさんは、早速その症状が出ているそうで、芸人×中学生という前代未聞のライブは、お互いに緊張感を持った状態で幕を開けた。

この日のために、160問もの質問を考えてきたアンナさんとミユキさん。2人が、どの質問を出すかをその都度選択し、それにさらば青春の光が答えていくというシステムだ。

膨大な質問量の準備に、森田が「受験は!?」と心配する中、第1問は「さらばさんは、猫とかアイドルとかゴシップとかモルックとか、すごい多ジャンルで活躍されていると思うんですけど、番組ごと、コンテンツごとでキャラを分けることってしてたりしますか?」と、いきなり中学生離れした鋭い角度で切り込む。想像以上の質問レベルの高さに、会場からは笑いとどよめきが起こり、さらばも「すごいね!」(森田)、「ちょっとイヤやなあ~」(東ブクロ)と先制パンチを食らった格好だ。

■森田、断った仕事を暴露

これはまだ序の口で、その後も「個人事務所ということで、自分で自分のことを売っていく必要があると思うんですけど、どのように自己プロデュースをしているんですか?」「空気感とか、スタッフさんの雰囲気とか、収録の進め方を見て、やりやすいなと思う局は?」「お仕事はどれだけ選んでらっしゃるんですか?」など、忖度なしにズバズバ直球を投げ込むアンナさん&ミユキさん。山添が加勢し、森田が断った仕事を暴露してしまう場面もあった。

「さらばさんのコントってフリの部分が長いと思うんですけど、導入のフリの部分でシーンとなって不安になったりしないんですか?」という質問からは、「自分たちの好きなネタって何ですか?」と派生質問が飛び出し、それに対してネタ作りの秘話を披露。東ブクロがネタに対する考え方を明かすと、森田は「そう思ってたん!?」と初耳だったようで、引き出してくれた2人に思わず「ありがとうな」と感謝する。

また、「森田さんは『新しいゴシップをお願いします』って言われても、なくて困ったり、つらかったことはありますか?」と心配するような質問が出ると、森田は「そんなこと言ってくれるスタッフいないわ!」と感激。このライブに出演したメリットを感じていたようだ。