ウェイブダッシュは1月19日、「難読駅ランキング 西日本編」トップ10を発表した。同ランキングは、「生活ガイド.com」会員995名を対象に、あらかじめ選んだ西日本の難読駅を「読める」「読めない」のクイズ形式にて出題。読めなかった駅に1票を加算し集計したもの。

  • 挿頭丘駅(提供 高松琴平電気鉄道)

    挿頭丘駅(提供 高松琴平電気鉄道)

「難読駅ランキング 西日本編」の1位に輝いたのは、香川県綾川町にある高松琴平電気鉄道琴平線「挿頭丘(かざしがおか)駅」だった。単式ホームで、線路は切り通しになっており、ホームの対面の傾斜面にはシーズンになるとたくさんの水仙が咲き誇る駅となっている。

「挿頭丘」と命名した理由について、高松琴平電気鉄道の担当者は、記述がなく詳細不明としながらも、「『挿頭す』という言葉には『花を髪に挿す』という意味があることからロマンチックな響きや優雅な品格を名称に込めたものであったのかと想像します。また、同地に桜並木があることも無関係ではないのかもしれません」とコメントしている。

2位は、島根県出雲市にある一畑電車大社線の「遥堪(ようかん)駅」。由来は様々あるが、斐伊川が注ぐ菱根池という大池があり、「遥かに水を湛える」という意味の「遥湛」が変化して「遙堪」になったと言う説が代表的とのこと。

続いて、3位には、福岡県北九州市にある筑豊電気鉄道筑豊電気鉄道線の駅「永犬丸(えいのまる)駅」がランクイン。かつては入り江だったこの地に、「永犬丸」という船が来ていたことが「永犬丸」の地名の由来とされている。

4位には、和歌山県橋本市の南海電気鉄道高野線「学文路(かむろ)駅」がランクイン。かつては梅の木がたくさん植えられており、春になると梅花の香りが満ちていたことから「香室(火室)」と呼ばれ、それが転じて「学文路」となった説があるそう。

続く5位は、山口県下関市の「特牛(こっとい)駅」。西日本旅客鉄道(JR西日本)山陰本線の駅で、地名の「コトイ」が由来とされている。牝牛の意味を示す方言の「コトイ」から取ったという説、日本海に面した小さな入り江を示す「琴江」から取ったという説、「重荷を負う強健な牛」の意から来た説と諸説あるという。

以下、6位「厳木(きゅうらぎ)駅」(佐賀県唐津市)、7位「大畑(おこば)駅」(熊本県人吉市)、8位「浅海(あさなみ)駅」(愛媛県松山市)、9位「半家(はげ)駅」(高知県四万十市)、10位「飫肥(おび)駅」(宮崎県日南市)と続いた。

  • 西日本の「難読駅ランキング」

    西日本の「難読駅ランキング」