テレビ朝日系新ドラマ『鹿楓堂よついろ日和』(15日スタート 毎週土曜23:30~)の制作発表記者会見が15日に東京・テレビ朝日本社で行われ、小瀧望、葉山奨之、大西流星、佐伯大地、白洲迅が登壇した。
アニメ化もされた大人気コミック『鹿楓堂よついろ日和』(原作:清水ユウ/新潮社『月刊コミックバンチ』連載中)を初めて実写化する同作。和風喫茶「鹿楓堂」の店主でお茶担当のスイ(小瀧望)、料理担当・ときたか(葉山奨之)、スイーツ担当・椿(大西流星/なにわ男子)、珈琲担当・ぐれ(佐伯大地)ら4人のスペシャリストとお客さんたちの心温まる交流を描く。会見には、劇中でシェアハウスもしている4人の鹿楓堂メンバーと、彼らに近づいてくる謎のパティシエ・角崎英介役の白洲迅が登場した。
葉山が「僕も含めて5人中3人が関西人ということもあり、現場は関西ノリです。僕がボケ倒してもみんながツッコんでくれる」と撮影現場の様子を話すと、大西が「でも、最近のんちゃんは雑なボケをしてくるから対応に困るんです。それもカワイイんですけど……できれば控えてほしいですね(笑)」と、事務所の先輩でプライベートでも仲良しの小瀧にクレーム。小瀧は「絶妙な2分の空き間って何をしていいのかわからなくて……。でも、ボケを15~20回くらいやれば大体2分になるかな、と(笑)。大西ちゃんは直属の後輩ということで、僕も甘えてしまっている部分がありますね」と説明した。
一方小瀧からは「大雨で撮影が中断したときに、大西ちゃんが奇妙な顔のてるてる坊主を作ってくれたんです。そしたら1時間後くらいに雨が止んで……それ以来、“天気の子”と呼んでいます(笑)」とのエピソードが。大西は「奇妙過ぎて雨も驚いて逃げていったんでしょうね。呪われそうなのか(笑)、誰も怖くて外せないから今も現場に残っています」と明かした。
また会見の最後には、鹿楓堂4人の素顔が見られるTELASAオリジナル企画『ヒミツの鹿楓堂』(全6回)が配信されることも発表された。
キャストのコメントは以下の通り。
■小瀧望(スイ/東極京水 役)
――男子校のような雰囲気でにぎやかな撮影現場だとうかがいましたが、印象的な面白エピソードがあればお聞かせください。
クランクイン前からポスター撮影とかでみんなとお会いする機会があったんですけど、すぐに打ち解けられたんです。クランクインの日からもう「ほんまにみんなでシェアハウスしてるんじゃないか!?」と思ったくらい、チームワークの良さがあると思います。本番直前までしゃべっているにぎやかな現場です。
中でも印象に残っているのは、いつも天候に恵まれているのに、信じられないくらい雨が降った日がありまして……。雨の音がひどくて撮影が一回ストップし、どうしたもんかな……となっていたら、大西(流星)ちゃんがてるてる坊主を作ってくれたんです。「かわいいことするなぁ! ありがとう」と思ったんですけど、てるてる坊主の顔を見たら、ものすごく奇妙やったんですよ!「こんなにかわいくない、てるてる坊主よく作れたな!」って思うくらい(笑)。でも、それを飾って1時間くらいしたら、ピーカンになって! それ以来、「天気の子」って呼ぶようにしてるんです。撮影もスムーズに進んだので感謝しています。
佐伯大地くんはちょっとだけ年上なので、お兄ちゃんという感じで、みんなが甘えるんです。あと、葉山奨之くん主体で言葉遊びのゲームや、差し入れのグミを目隠しした状態で食べて「何味か当ててみよう」というようなゲームが始まることが多いです。「どこがゴールなんやろう!?」と思うようなゲームなんですけど、ハマりましたね。そのとき永遠に当てられなかったのが大地くんと白洲迅くんです(笑)。
――癒し系飯テロドラマということですが、撮影現場で食べた料理やスイーツで最高だったものを教えてください。
僕はやっぱり、何年ぶりかに食べたカツ丼ですかね。僕も大地くんも節制した食生活を送っているので、普段はあまりカツ丼とか食べないんですけど、見た目も匂いもあまりにも美味しそうで! だから、一口カツ丼を作ってもらって食べました。めちゃくちゃ美味しかったです!
――料理や所作で苦労されたこと、練習されたことはありますか?
僕はお茶担当なんですけど、撮影前に所作と淹れ方を覚えたんです。いろんな茶器の向きや指の添え方は、現場で教えていただきました。今はもうバッチリです!
■葉山奨之(ときたか/永江ときたか 役)
――撮影の合間に、皆さんでどんなお話をしたり、遊びをしているのかお聞かせください。
基本的に、ここでは使えない内容を話しています(笑)……というのは冗談ですが、僕も含めて3人が関西人なので、関西のノリで会話しています。僕は基本、ボケ倒しているので、それにのんちゃんや流星くんがツッコんでくれたり……。あと、たまに大地くんもツッコんでくれたりしています。
――料理や所作で苦労されたこと、練習されたことはありますか?
僕は料理担当なのですが、まだネギしか切っていなくて……。ちゃんと、切って火をつけて炒めて……などぜんぶこなして“一品できました”というのは、まだやっていないんです。プロのフードスタイリストさんの料理を見て「こんなにキレイには作れないなぁ」と思いながら、ネギを切っています(笑)。
■大西流星(椿/中尾椿 役)
――主演の小瀧さんとは同じ事務所の先輩後輩ですが、小瀧さんの座長っぷりはいかがですか? また、やめてほしいことなどはありますか?
事務所の先輩であり、俳優の先輩でもある小瀧くんですが、今回は主演ということで、座長としての背中が本当に立派です。そしてたくさん差し入れもしてくれるんですよ! バームクーヘンやどら焼き、年末にはうなぎも差し入れしてくれて、本当に現場が盛り上がりましたし、美味しかったです。
ただ、ちょっと最近雑なボケというか、反応に困るボケをしてくるので、後輩としてどういう対応をすればいいのかわからないところはありますね……。かわいいんですけど……それはちょっと控えてほしいな、と思います(笑)。あと、のんちゃんが「直し中!」って言ったら、後から続いて大きな声で「直し中!」って言うんですけど、ほかの人が言ったときには絶対言わない、って決めています(笑)。
――主題歌「黎明」は“新しい始まり”を意味しますが、今年始めてみたいことはありますか?
僕は2022年、成人を迎えました。このドラマをきっかけに料理を始めたいです。料理のあたたかみを感じることができたので、今はまだひとりでお鍋しか作れないんですけど、炒めものなんかもできるようになって、いつかはパンケーキとかまで作れるようになりたいですね。
■佐伯大地(ぐれ/グレゴーリオ・ヴァレンティノ 役)
――「癒し系飯テロドラマ」ということですが、撮影現場で食べた料理やスイーツで最高だったものを教えてください。
僕は大福です! 実は、フードを作ってくださるチームの方々に「大福が好きなので、キープしていいですか?」って頼んで……みんなは知らないと思うけど、僕はこっそり大福をもらって帰りに食べました。
――料理や所作で苦労されたこと、練習されたことはありますか?
僕は、ピッと押すとガーッと出てくるエスプレッソマシンしか見たことがなかったのですが、現場にあるのは、いかにも美味しいコーヒーを入れそうなマスターが「イタリアでしか売っていない」と言うような立派なマシンなんですよ。それで何回も入れさせていただいて、最近ようやくミルクをキレイに注げるようになりました。ラテアートは難しいんですが、お店の上手な方に教えてもらって、楽しんで描いています。
■白洲迅(角崎英介 役)
――白洲さんは少し遅れて鹿楓堂メンバーとの撮影に参加されたとのことですが、現場の様子はいかがですか?
キャストももちろんそうなのですが、スタッフさん含めて和気あいあいで仲が良過ぎて、こんな現場はなかなかないですね。まず驚いたのは、カットがかかったときに毎回拍手が起きるんです。どういう現場なんだろう……って、最初は戸惑いました。普通の撮影現場では、そんなことないですから!
――「癒し系飯テロドラマ」ということですが、撮影現場で食べた料理やスイーツで最高だったものを教えてください。
僕は割とスイーツが多いのですが、抹茶ロールケーキを食べる回がありまして、あれだったら30個はいけますというぐらい、おいしかったです! 盛らずに30個はいけます! (大西から「2、3個でキツイっていう顔していましたよ?」とツッコまれて…) それは言うなよ~(笑)!
――料理や所作で苦労されたこと、練習されたことはありますか?
実際のパティシエさんたちの手は職人さんだから武骨な手をしているのか、はたまた一種のショーとして見せるべくケアされているのかわからないのですが、僕の寿司職人の友だちは手元を見られるからと、ネイルサロンに行っているんです。それを知って、僕も撮影前に人生初のネイルサロンに行ってきました。でも、現場では誰も気づいてくれなかったです(笑)。ネイルサロンは、すっごく緊張しました。長い時間、ずっと女性のネイリストさんに手を触られてドキドキしましたが……ちょっとよかったです(笑)。