三谷幸喜が脚本を手掛け、俳優の小栗旬が主演を務める大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(NHK総合 毎週日曜20:00~ほか)の第1回「大いなる小競り合い」が9日に放送された。この回で、大泉洋演じる源頼朝の女装シーンが登場。大泉は、このシーンで三谷からダメ出しを受けたという。
本作は、源頼朝の右腕として活躍し、武士の世を盤石にした鎌倉幕府の2代目執権・北条義時の物語。華やかな源平合戦、その後の鎌倉幕府誕生を背景に、権力の座を巡る男たち女たちの駆け引きを描く。「鎌倉殿」は鎌倉幕府の将軍を、「13人」は、頼朝の死後、合議制で政治を動かした家臣の人数を示している。
1175年、平清盛(松平健)が大権力者として君臨していた日本。伊豆の地では、北条義時(小栗旬)が兄・宗時(片岡愛之助)、姉・政子(小池栄子)らとのんびり暮らしていた。しかし、流罪人・源頼朝(大泉洋)が義時の幼なじみ・八重(新垣結衣)と恋仲になり、男児が生まれたことで状況は一変。清盛から頼朝の監視を任されていた八重の父・伊東祐親(浅野和之)は激怒する。そして、頼朝が姿をくらます中、北条家にも捜索命令が下った。
そんな第1話で、義時が女装した頼朝を馬に乗せて逃げるシーンが登場。女装姿の頼朝は「これよりわしを姫と呼べ」と言い、政子から「ご無事をお祈りしております。姫、行ってらっしゃいませ」と声をかけられると、やや裏返ったような声で「はい!」と返事。さらに義時からも「姫、振り落とされないように気を付けて」と言われ、再び「はい!」と答えた。
この日、静岡県伊豆の国市で開催されたトーク&パブリックビューイングイベント「グランド・プレミア in 伊豆の国」では、このシーンが登場すると会場が笑いが起こった。
イベントに登壇した大泉は、三谷から「はい!」という返事について「あの声はどうなんだ」とダメ出しされたことを告白。『NHK紅白歌合戦』で三谷が言及していたのはこのシーンについてだったと説明し、「紅白でもダメ出しされるとは思わなかった」とぼやいた。
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