スキージャンプの葛西紀明選手(49)が、フジテレビ系『北京2022オリンピック』(2月4日開幕)で“冬のレジェンド コメンテーター”に就任することが決まった。

葛西紀明選手

葛西選手は、冬季オリンピック史上最多8回(アルベールビル、リレハンメル、長野、ソルトレイクシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌)に出場している現役のレジェンドアスリート。オリンピックでは、1994リレハンメルオリンピックの団体ラージヒルで銀メダル、2014ソチオリンピックでは個人ラージヒルで銀メダル、団体ラージヒルで銅メダルを獲得している。

9回目のオリンピック出場は叶わなかったが、北京オリンピックは“伝える側”として現地入りすることになった。

“冬のレジェンド コメンテーター”に就任した葛西選手は「スキージャンプ選手としてオリンピックを意識してきたので、“オリンピックの番組に出演すること”に不安もありますが、チャレンジが好きな僕は新たなモチベーションを感じています」「選手として8度のオリンピック出場経験を生かしてスポーツの感動を皆さんと共有したいです」と意気込みを語った。

注目の選手はやはり同じチームに所属するスキージャンプの小林陵侑選手。「今季の陵侑は助走、踏切、空中とパーフェクトなジャンプの確率が高く、あのジャンプをされると誰も勝てないです。ドイツ、ノルウェーの選手も強いので安心はできませんが、ソチ以来8年ぶりのメダル獲得を期待しています」とコメントを寄せた。

フジテレビ系では『スキージャンプ男子個人ラージヒル決勝』を、2月12日(19:50~)に放送する。

さらに、宮司愛海アナウンサーが、関ジャニ∞の村上信五とともにメインキャスターを務めることも決定。宮司アナがオリンピックのキャスターを務めるのは、『東京2020オリンピック』に続いて2大会連続2回目となる。

コメントは、以下の通り。

■葛西紀明選手
――オリンピックでの仕事の依頼を初めて聞いたとき、率直な感想は?
「スキージャンプ選手としてオリンピックを意識してきたので、“オリンピックの番組に出演すること”に不安もありますが、チャレンジが好きな僕は新たなモチベーションを感じています」

――テレビのオリンピックのお仕事は初挑戦になりますが、どのようなスタイルを目指していますか?意気込みを教えてください。
「選手として8度のオリンピック出場経験をいかしてスポーツの感動を皆さんと共有したいです」

――メインキャスター村上信五さんの印象は?
「とっても素敵な方で、大倉山でお話しをした時もとても楽しかったです。そして何事にもとても努力されている印象を持ちました」

――冬季オリンピック史上最多8回(アルベールビル、リレハンメル、長野、ソルトレイクシティ、トリノ、バンクーバー、ソチ、平昌)出場している葛西選手にとってオリンピックとは?
「ジャンプ選手にとって試合の中で最も大きな大会であり、僕が競技を続けるモチベーションの源です」

――オリンピックの舞台を8回経験したレジェンド・葛西選手だからこそ伝えられること、伝えたいことは?
「“オリンピック”という特別な舞台でのアスリート達の緊張や心境はもちろん、オリンピックまでの準備期間のことなどをアスリートに共感しつつお伝えしたいです」

――これまでで印象に残っている冬季オリンピックは?
「ソチオリンピックと長野オリンピックです。ソチ大会は個人、団体のメダルを取れたこと。個人のメダルは悔しさがありましたが団体のメダルでは心から感動しました。長野大会は金メダルのメンバーに入ることが出来ず悔しいに尽きます。それは今でも競技を続ける原動力の一つになっています」

――フジテレビ系では『スキージャンプ 男子個人ラージヒル決勝』を放送します。見どころをお願いします。
「もちろん注目選手は僕が監督を務めるチームの小林陵侑です。今季の陵侑は助走、踏切、空中とパーフェクトなジャンプの確率が高く、あのジャンプをされると誰も勝てないです。ドイツ、ノルウェーの選手も強いので安心はできませんが、ソチ以来8年ぶりのメダル獲得を期待しています」

――フジテレビ系では『ノルディック複合 男子個人ラージヒル10km』を放送します。渡部暁斗選手のすごさ、期待することをお願いします。
「複合はジャンプだけ良くても勝てないですし、クロスカントリーだけ良くても勝てません。その二つのバランスが1番良いのが暁斗だと思います」

――上記以外で見たい・気になっている競技があれば教えてください。
「女子ジャンプ、フィギュアスケートです」

――現地・北京で取材されることに関しての思いや意気込みをお願いします。
「コロナ禍で大変な中、苦しい練習を乗り越えたアスリート達が全力で大舞台に臨む姿を現地からお伝えできることに僕も熱く燃えています。皆さんに元気と感動をお届けできるよう頑張ります」

――番組を楽しみにしているみなさんに一言お願いします。
「北京オリンピックを熱く盛り上げられるよう応援しつつ解説できればと思っています。僕自身まだ選手を続けていますので、北京オリンピックに出られない悔しさを噛み締めてこれからも頑張りますので、今後とも応援宜しくお願い致します」

■村上信五
――葛西さんの就任について
「この度の北京オリンピックをレジェンドかつ現役である葛西さんがご一緒して下さること、これ以上なく心強く思います。冬のオリンピックの厳しさを知り尽くされている中、ご自身もまだ第一線でのご活躍だからこその説得力は葛西さんしか持ち合わせていないものです。僕らには知り得ない準備や調整の難しさなど、アスリートの方でしか感じ得られない感覚、体感を指南して頂きつつ、伝える側にいらっしゃる葛西さんがどの様な言葉で皆様の元へお届けになるのか、僕も楽しみにしています」

■宮司愛海アナウンサー
「初めてオリンピック取材を経験したのは同じく冬季、2018年の平昌大会でした。選手の皆さんの努力から生まれる筋書きのない感動の瞬間に心震え、以来“スポーツが伝えられること”とは何か、伝え手の立場から考え続けてきた4年間だったと感じます。平昌、そして夏季の東京オリンピックを経て迎える二度目の冬季大会・北京オリンピックでは、これまで得た気づきや学びをすべて注ぎ込むつもりで、選手の皆さんのストーリーや競技の奥深さを余すことなくお伝えしていきたいです。また、今回は現役選手でもある葛西さんが加わってくださることで、“選手目線”でもオリンピックをお伝えできることがとてもうれしく、私自身もわくわくしています。オリンピックを知り尽くしていらっしゃる葛西さんがどのように競技を捉えていかれるのか楽しみです」

■蓮沼貴宏チーフプロデューサー
「この度、レジェンドでありながら、現役の選手である葛西紀明さんと現地・北京から一緒に五輪を伝えられることになり大変うれしく思っております。現在、コロナなど厳しい状況ではありますがフジテレビとしては村上信五さん、そして葛西紀明さんという冬の五輪を伝える盤石な体制が整いました。葛西さんに関しては、日本勢の躍進が期待されるジャンプだけではなく、様々な競技を現地から取材していただけるので、葛西さんにしかできない解説や質問、そして現役選手としての勝負の厳しさを伝えていただけたらと思っております。今回が初めての本格的な解説となる葛西さんですが、レジェンドから見た五輪の景色とは一体どんなものなのか?感動、興奮、希望をテレビの前の多くの方と共有したいと思います。既にタッグを組む村上信五さんとはお会いし意気投合しております!是非この2人だからこそお届けできる北京五輪をご期待下さい」