JR西日本金沢支社は、2022年3月12日に実施するダイヤ改正で、特急「能登かがり火」の一部列車を運転取りやめとするほか、七尾線のダイヤを全時間帯で見直し、運転本数・運転区間の変更、始発列車の繰下げ、最終列車の繰上げなど行うと発表した。

  • 特急「能登かがり火」は上下各1本が運転取りやめに

金沢～和倉温泉間の特急「能登かがり火」は現在、上下各5本を運転。このうち夕夜間に運転される上り「能登かがり火10号」(和倉温泉駅17時30分発・金沢駅18時31分着)、下り「能登かがり火9号」(金沢駅20時10分発・和倉温泉駅21時12分着)について、利用状況に合わせ、運転取りやめとする。

普通列車も運転本数・運転区間が見直しに。現在、金沢～高松・七尾間では平日に54本(上下各27本)、土休日に50本(上下各25本)の普通列車が運転されているが、ダイヤ改正で早朝・深夜を中心に運転取りやめとなる列車があり、運転本数は平日に50本(上下各25本)、土休日に46本(上下各23本)の運転となる。

現在、七尾駅では早朝5時台に金沢行の普通列車が3本運転されているが、ダイヤ改正で1本を運転取りやめとし、残り2本も運転時刻を変更。始発列車の時刻も11分繰下げとなり、ダイヤ改正後の始発列車は七尾駅5時11分発・金沢駅6時34分着、続いて七尾駅5時42分発・金沢駅7時13分着の普通列車が運転される。

朝の時間帯には、現行の金沢駅6時7分発・高松駅6時45分着の普通列車も運転取りやめに。現行の金沢駅8時38分発・七尾駅10時15分着と七尾駅8時42分発・金沢駅10時21分着の普通列車はダイヤ改正後、平日に金沢～高松間、土休日に金沢～七尾間の運転となる。現行の金沢駅10時31分発・七尾駅12時2分着と七尾駅10時36分発・金沢駅12時9分着の普通列車はダイヤ改正で高松～七尾間の運転を取りやめる。

  • 七尾線の普通列車。現在はすべて521系で運転される

夜間は金沢発・七尾発ともに時刻を見直す。現行の七尾行最終列車である金沢駅23時6分発・七尾駅0時27分着は運転を取りやめ、金沢駅23時44分発・高松駅0時18分着の最終列車も繰上げに。ダイヤ改正後、金沢駅では21～23時台の毎時19分に列車が発車し、七尾行の最終列車は金沢駅22時19分発・七尾駅23時42分着(約40分繰上げ)、高松行の最終列車は金沢駅23時19分発・高松駅23時54分着(約25分繰上げ)となる。

七尾駅では、18時台以降に発車する金沢行の普通列車を現行の6本から5本に減便するとともに、発車時刻を毎時8分に統一。最終列車は七尾駅22時8分発・金沢駅23時41分着で運転され、12分の繰上げとなる。