LINEマンガの恋愛ランキングで1位(21年8月10日時点)に輝いた同名マンガを実写化する『デキないふたり』は“ディスきゅん”満載・大人のオフィスラブコメディ。過去に最悪の別れ方をした白藤奈緒(山本舞香)と黒瀬孝仁(板垣瑞生)は、広告会社で営業成績を競い合うライバルとしてケンカばかりの毎日を送っているが、大型案件のコンペを一緒に担当することになり関係が変化し始める。奈緒の視点でスタートする「ディスきゅん編」はテレビ朝日で2022年1月3日(24:15~)に放送され、黒瀬視点でスタートする「ムズきゅん編」はTELASAで12月31日(24:00~)に配信される。

今回は2人にドラマの見どころや演じた役の魅力についてインタビュー。24歳の山本は21歳の板垣との共演に「弟と同い年の役者さんとキスするの? 」と驚いたというが、板垣のキュートな回答に山本が笑顔でツッコミを入れていく、まるで姉弟のようなテンポ抜群の楽しい対談となった。

  • 左から板垣瑞生、山本舞香 (撮影:宮田浩史)

    左から板垣瑞生、山本舞香 (撮影:宮田浩史)

――今回初共演のお2人ですが、お互いの印象を教えてください。

板垣:実は、もともと山本さんに興味を持っていたんです。

山本:興味?(笑)

板垣:僕の勝手な見解ですが、お芝居を喧嘩腰でやる方というか。

山本:(笑)。

板垣:これは北村有起哉さんにも感じている魅力なのですが、「フックが来たらアッパーで返す」といったように、本気でぶつかり合ってくれる役者さんだという印象を持っていました。以前から一緒にお芝居ができればと思っていたので、共演できてうれしかったです。

――実際に共演してみていかがでしたか。

板垣:とても女性的な方だなと思いました。

山本:女性だもん(笑)。

板垣:パブリックイメージは“強めの役者さん”だと思いますが、会ってみるとすごく女性的で、人間味あふれる方だと感じました。

山本:私は共演が決まってから弟と同い年の21歳だということを知って、弟と同い年の役者さんとキスするの? と不思議な感覚でした。実際に会ってみると人懐っこくて、スタッフさんにもフランクに話しかけるところがかわいかったです。私が台本を読んで想像していた黒瀬とはまた違う、板垣くんなりの黒瀬を演じてくれていたので、撮影していて楽しかったですね。

――今回演じる役柄についてご紹介をお願いします。

山本:奈緒は私に似ているところがあります。私だけじゃなく、黒瀬のことが好きなのに当たりが強くなってしまうところ、思ってもないことを言ってしまうところ、そのあと後悔するところは、誰でも共感できるんじゃないかな。黒瀬には見せない弱い部分を、あまり意識していない金城には見せられる、そんなところも共感できるポイントが詰まった女の子です。

板垣:黒瀬は恋愛によって変わった人。自分に近いと思うところが色々あって、中でも一歩踏み出せないところにはすごく共感できます。地上波だとシリアスなシーンも、TELASA版ではコメディ要素を加えながら演じました。

――共感できる点がそれぞれあったとのことですが、お互いの奈緒らしさ、黒瀬らしさはどんな部分に感じましたか。

板垣:喧嘩するシーンでの真っ直ぐさというか、すごく怒るシーンでこんなに気持ちよく怒れる人がいるんだ、と。

山本:お芝居だからね?(笑)

板垣:喧嘩しているシーンでテンポや熱量が落ちちゃうとクオリティが下がってしまうと思うのですが、毎回150キロの剛速球みたいな台詞を投げかけてくれるので相手が山本さんで良かったなというのと、演じている山本さんも気持ちが奈緒にリンクしているんじゃないかなと感じました。

山本:お芝居では勢いよく奈緒の感情を投げつけました。板垣くんは人のことをすごく見ているんですよね。キャスト同士で話をしているときも、誰かを目の奥からじっと見ている。「どういう感情で見ているの?」と聞くと「見たいから見ています」って。“ナチュラルきゅん”を出せるかわいい子だなと思いました。常にニコニコしているから、黒瀬になるのは大変だったんじゃないかな。