マイナビが運営する大学生向け総合メディア『マイナビ学生の窓口』は、「大学生が選ぶトレンドアワード2021」を12月27日に発表した。本ランキングは11月10日~11月15日の期間、2021年に話題になった人・物・SNS等のテーマについて、楽天インサイトが保有するパネルから全国の大学生・短大生・大学院生の男女計1500名を対象に自由回答でWEBアンケートを実施、集計したものをまとめている。

  • 2021年にもっとも尊敬した起業家・経営者ランキング

はじめに「2021年にもっとも尊敬した起業家・経営者」を調査すると、3年連続で前澤友作氏が1位に。続いて、2位に孫正義氏、3位にイーロン・マスク氏という結果になった。イーロン・マスク氏は昨年の10位から大きくランクアップしてトップ3にランクインした。

夢や目標の実現に向けて、逆風にあってもブレない芯の強さや熱量を持って行動していく姿、経営手腕や先見の明を持ち大成功をおさめる姿に憧れを抱く大学生が多いようだ。

1位の前澤友作氏を選んだ人にその理由を尋ねると、「宇宙に行くための熱意と行動力がすごい」「お金を配ったり宇宙に行こうとしているから」「予想できないことをするから」「自分で稼いで夢を掴んでいる姿がとてもかっこよかった」「いろいろ社会貢献しているから」と、誰かの活躍や社会を想ってお金を贈る活動と、宇宙旅行を実現させる熱量と行動力が、大学生の目に輝いて見えているようだ。

  • 2021年でもっとも好きだったゲームランキング

続いて、「2021年でもっとも好きだったゲーム」を尋ねると、昨年流行語にもなった「あつ森(あつまれどうぶつの森)」の「どうぶつの森シリーズ」を抑え、「プロ野球スピリッツシリーズ」が1位に。2位は「どうぶつの森シリーズ」、3位は「LINE:ディズニーツムツム」となった。

「プロ野球スピリッツシリーズ」や「エーペックスレジェンズ」などは男性に人気が高く、一方で「どうぶつの森シリーズ」「LINE:ディズニーツムツム」は女性人気が高かった。男女共に人気だったゲームは「マリオカートシリーズ」「ポケモンGO」などだった。

「プロ野球スピリッツシリーズ」を選んだ理由を尋ねると、「球場に見に行けない分ゲームで楽しんだから」「オリンピックで野球が復活するなど現実の野球とともに楽しめたため」など、現実のプロ野球に置き換えて楽しむ学生が多くみられた。「周りで一番流行っているため」「野球が好きでとても楽しい。ハマったから。」というコメントもあり、野球好きの大学生の間で流行していることがうかがえる。

  • 2021年にもっとも持ち歩いていた・カバンに忍ばせていた物ランキング

また、「2021年にもっとも持ち歩いていた・カバンに忍ばせていた物」を聞くと、1位は「スマートフォン/携帯電話」。次いで「消毒・除菌グッズ」、「マスク」と続いた。

特筆すべきは2020年と比べて「財布/お金」の順位が2ランク下がって4位に。キャッシュレス決済の浸透がうかがえる。また、昨今はモバイルバッテリーのシェアサービスが普及していることや、コロナ禍により在宅で授業を受ける機会が増えたことから、「スマートフォンの充電器/モバイルバッテリー」は昨年と比べて2ランク下がり5位に。

その他、コロナ禍で公衆トイレのハンドドライヤーの使用禁止などから、「ハンカチ/タオル」が初めてランクインする結果となった。

スマートフォン・携帯電話を選んだ人を対象に理由を聞くと、「キャッシュレス化したことでより重要になったから」「スマホ決済が普及し、財布よりもiPhoneを持ち歩くことが多かったから」と、キャッシュレス決済の浸透により、これまで以上にスマートフォンを携帯する学生が増加傾向にある。また、「キャンパスへの入校に必ず必要」という大学生ならではのコメントもあった。