声優アーティスト鈴木杏奈の自身初となる単独トーク&ライブイベント「鈴木杏奈 アーティストデビュー&バースデーイベント -はじめまして鈴木杏奈です。-」が12月12日、Mt.RAINIERHALL SHIBUYA PLEASURE PLEASUREにて開催された。
会場となるSHIBUYA PLEASURE PLEASUREには記念すべき瞬間を心待ちにするファンが駆け付け客席は満員に埋め尽くされている。イベントは自身が主題歌アーティストを務めるTVアニメ『ワッチャプリマジ!』オープニングテーマ「Dreaming Sound」から幕開け。クリスマスを意識したビビッドピンクの衣装に身を包んだ鈴木が満面の笑顔でステージ中央に登場する。
ピンクのペンライトが波打つ中、キラキラのアイドルソングで美しい歌声を響かせる鈴木。バルーンアートに埋め尽くされたステージセットに鈴木は「すごく可愛い!」と声を弾ませながらはにかみ笑い。堂々としたパフォーマンスとは打って変わって初々しいMCにファンも笑顔で拍手を送る。
続いての楽曲はゲームアプリ『アズールレーン』より「セイレーン作戦」テーマソングとなる「Sail Away Justice」。「Dreaming Sound」とは一味違う力強い楽曲に、拳をふり上げてリズムに乗り歌い上げていく。事前のファン投票からセレクトしたアニソンカバー楽曲メドレーではLiSAの「炎」、『涼宮ハルヒの憂鬱』より「God knows...」を続けて披露。誰もが知るアニソンメドレーに会場も勢いづいていく。さらに自身がセレクトしたカバー楽曲としてAdoの「踊」も歌唱。難易度の高い楽曲も難なく歌いこなし、歌唱センスの高さを見せつけていった。
MCパートでは会場のファン一人ひとりに目を向けるよう、会場を見渡しながら、「皆さん楽しんでくれてますか?」と呼びかけ、客席からは声は出せないながらも大きな拍手で応えていく。
続いてはプリティーシリーズではお馴染みの楽曲、TVアニメ『キラッとプリ☆チャン』よりメルティックスターの「La La Meltic StAr」をカバー。さらに自身が声優も務めるTVアニメ『ワッチャプリマジ!』より心愛れもんが歌う「こんな世界に告ぐ」を続けて披露し、プリティーシリーズファンならずとも盛り上がれる楽曲で一体感のあるステージングを見せた。
トークパートではスペシャルゲストとして声優の徳井青空が登場。鈴木のメジャーデビューと18歳の誕生日を祝したケーキをサプライズで持ち込んだ徳井に「えー!? なんですかこの素敵なケーキ!?」と大はしゃぎする鈴木の年相応なかわいらしさが見える一幕も。
同じプリティーシリーズ作品でも声優として出演している徳井は、先日開催された「プリパラ&キラッとプリ☆チャン&ワッチャプリマジ!Winter Live2021」にて、初登場ながら堂々としたパフォーマンスを披露した鈴木に感激したと語る。今回初となる単独イベントの開催を「杏奈ちゃんのためだけに集まってくれた人がこんなに沢山いて、自分のことのように嬉しい」と優しい笑顔を見た。
企画コーナー「杏奈アルバム」では鈴木の幼少期の写真を取り上げながら当時を振り返っていく。家族との思い出や「THE カラオケ★バトル」にテレビ出演した際のエピソードなどファン垂涎のこぼれ話も。昔から歌うことが好きだったという鈴木は当時の写真を振り返りながら「こんな小さいころから歌っていたのか」としみじみ。「まだまだこのアルバムを増やしていけるように、いつかまた10年後に今日の写真もアルバムで振り返りたい」と決意を新たに。
また、声優としてもデビューしたばかりの鈴木は、中々上手くいかない時期も多く、声優業が向いていないのではと悩んだことも告白。時折感極まった表情も見せつつ、「演技も歌ももっと練習して、これから私のことをもっと知ってもらえたら。皆さんに10年後も応援してくれたら嬉しいです」と真摯な思いを伝えると、会場は今日一番の大きい拍手に包まれた。
ここで鈴木から応援してくれるファンへ感謝の気持ちを込めた新曲「てのひらのありがとう」を初披露。バラード調の楽曲を、歌詞に込めた想いを伝えるように感情豊かに歌い上げていった。最後は「Dreaming Sound」フルサイズを笑顔でパフォーマンスし、本イベントは盛況のまま幕を閉じた。