俳優の北村匠海が主演を務める、映画『明け方の若者たち』(12月公開)の本編映像が24日、公開された。
同作はウェブライター・カツセマサヒコのデビュー長編小説の実写化作。明大前で開かれた退屈な飲み会で出会った"彼女"(黒島結菜)に、一瞬で恋をした"僕"(北村匠海)は世界が"彼女"で満たされる一方で、社会人になり「こんなハズじゃなかった人生」に打ちのめされていく。
解禁となった本編映像は、北村匠海演じる"僕"と黒島結菜演じる"彼女"の半同棲生活を映し出したもの。フジロック(FUJI ROCK FESTIVAL)に行きたがる"僕"に対し、「暑いし怖いもん。ナンパとか多そうだし。見たいアーティストはワンマンで行くし」と拒む"彼女"は、お風呂場で歯を磨きながら「フジロックの代わりにどっか行かない?」と提案する。
未だフジロックに未練がありそうな"僕"に、"彼女"が「じゃあこうしよう。あれは全部嘘です。例年の楽しそうなツイートは全部サクラが仕込んでて、今年はフランツも来日しないしウルフルズは復活延期。オーケー・ゴーもストレイテナーも出ない。で、会場は大型の竜巻と台風に襲われて、空からはカエルが降ってくる~」と茶目っ気たっぷりに語り、「私たちが過ごすところほど最高なところはないみたいだよ。私と行かない? まだ知らない世界へ」と誘うシーンで映像は幕を閉じる。「こんな生活してみたい」と思わされる本編映像だが、この“沼のような5年間”の行方に注目となっている。
(C)カツセマサヒコ・幻冬舎/「明け方の若者たち」製作委員会