俳優の豊川悦司と中村倫也が共演する刑事ドラマ『No Activity/本日も異状なし』(全6話)が12月17日よりAmazon Prime Videoで独占配信される。NHK連続テレビ小説『半分、青い。』(2018)で少女漫画家・秋風羽織、ゆるふわイケメン“マアくん”をそれぞれ演じ話題を呼んだ2人が、型破りな刑事バディを演じる。2人にインタビューすると、豊川は「頼りがいがあって安心感がある」「懐の深いお芝居をする俳優さん」などと中村をべた褒めし、憧れていた豊川に絶賛された中村は「ただただうれしい」と大喜び。また、中村が「いつ続編やる? という気持ち」と早くも続編を熱望すると、豊川も「シーズン20までやってやるぞ(笑)」と意欲を見せた。

  • 『No Activity/本日も異状なし』で共演した中村倫也、豊川悦司(左から)

本作は、オーストラリアで大ヒットしたコメディドラマ『No Activity』を日本版としてリメイクした新感覚のコメディ・刑事ドラマ。出世を諦めた万年ヒラ刑事の時田信吾(豊川悦司)と、人たらしな新米刑事・椎名遊(中村倫也)のバディが、麻薬捜査の張り込み中に巻き起こす騒動を描く。映画『東京リベンジャーズ』(21)や『賭ケグルイ』シリーズを手掛けた英勉監督がメガホンを取り、お笑いコンビ・シソンヌのじろうが脚本を手掛けた。

――『半分、青い。』で共演されたお二人が、今回は刑事ドラマでバディ役。本作の撮影前後でお互いの芝居に対する印象はどう変化しましたか?

豊川:『半分、青い。』ではご一緒したシーンは少なかったですが、彼のお芝居を見てすごく素敵な俳優さんだなと思いました。立ち話をしたこともあって。その時の印象があったので、今回相手役が中村くんだと知って、やりたいなという気持ちに。むしろ彼じゃなかったら飛び込んでいたかわからないくらい、この作品を受ける要素として彼が椎名を演じることは大きかったです。実際共演してみて、僕が想像していた以上の俳優さんで、ご一緒できてすごく良かったです。

中村:今の絶対書いてください(笑)。うれしくてしょうがないですね。一緒に芝居させてもらって本当に毎日、毎シーン楽しかったですし、一緒に取材させてもらうこともうれしいですし、褒めてくれることもうれしいですし、幸せでしかないです。チャーミングな時田を演じているときの豊川さんは、横にいて本当に楽しいので、いつ続編やる? という気持ちで僕はいます。

――豊川さんは中村さんについて「家に置いておきたい」とコメントされていましたが、その真意を教えてください。

豊川:それはもう安心。某警備システムみたいなことですよ(笑)。すべてから僕を守ってくれそうな信頼感、頼りがいがある。

中村:警備してますか!?(笑)

豊川:今回の芝居でも、時田さんがどんどん椎名に頼っていくように、僕自身も彼に身を預けるような感じで芝居できたし、それが本当に気持ちよくて、家に置いておきたいなって思います。本当に頼っちゃう(笑)。安心感があります。

――具体的にどのようなときに頼りがいがあると感じましたか?

豊川:「何時くらいに終わるかな?」って相談したら、「たぶんこれくらいじゃないですかね」って明確に答えてくれて、「あと何回やるのかな?」って聞いたら、「たぶんこれくらいだと思いますよ」って全部に優しく答えてくれて。撮影中、めちゃくちゃ頼りにしていました。(中村くんの答えを聞いて)「何時頃に帰るよ」って家に連絡していました(笑)

中村:タイムキーパーまで(笑)

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――豊川さんから全幅の信頼を寄せられ、中村さんはいかがですか?

中村:ただただうれしいです。小学2、3年のときにおかんと毎週『愛していると言ってくれ』を見ていた自分がいて。自分が役者になってからも豊川さんの芝居や作品を見ていて憧れもあるし、素敵だなという思いがずっとあって、そんな人とお仕事させてもらって、某警備システムだなんて言われて、すっごくうれしいです。ウソみたいだなって。でも、全部撮り終わった今、こうやっていろいろお話が聞けてよかったです。ふわふわ浮き足立った状態になったら地に足がついた芝居ができず、“ふわふわ警備”に。それじゃ警備できない!(笑)

――豊川さんは、中村さんの俳優としての魅力についてはどのように感じていますか?

豊川:柔らかいんですよね。彼のお芝居と言っていいのか、彼そのものと言っていいのかわからないけど、柔らかくてどんな形にもすぐなれる芝居。もちろん球も受け止めてくれるし、はじき返すときもあるし、どんな芝居か一言で形容できないような懐の深いお芝居をする俳優さんだと思います。

――中村さんにとっては、豊川さんはどんな存在ですか?

中村:定期的にお会いしたいです。ちょこちょこご一緒させてもらいたいなって素直に思う先輩です。すごく幸せを感じるので、例えるならクリスマスみたいなものですね。ちょくちょく来てもらいたい。

――俳優の先輩としてはどのような刺激をもらいましたか?

中村:大先輩に向かって語るのはおこがましいですが、僕にはできないですね。当たり前かもしれないですけど、豊川さんの表現は僕にはできないなと思うので、だからすごく憧れるし、ちょくちょく会いたいなって思います。