国土交通省の住宅局住宅政策課および不動産・建設経済局不動産業課はこのほど、消費者向け「リースバック」ガイドブックの策定に向けた検討を開始すると発表。12月13日に第1回目を開催した。

  • 報道発表資料『消費者向け「リースバック」ガイドブックの策定に向けた検討を開始します~第1回 消費者向けリースバックガイドブック策定検討会の開催~』の【別紙1】リースバックについてより引用

「リースバック」とは、自宅などの不動産を所有者が事業者等へ売却し、買主(事業者等)に対してリース料(家賃)を支払うことで、引き続きその不動産を利用する方法のこと。

近年高齢者世帯を中心に、住み替え、老後資金の確保、円滑な相続等を目的として、「リースバック」を活用した不動産取引が徐々に増加傾向にあり、このような取引は、多様なライフスタイルの実現や既存住宅流通市場の活性化、空き家の発生の未然防止につながるものとして期待されている。しかしながら一方で、リースバック自体の認知度が低いことや、一連の手続が複雑であることから、契約内容等について消費者の理解が不十分なままで契約が締結されるなどのトラブルが発生しているという。

このような現状を踏まえ、このほど、消費者が柔軟な住まい方の一つとして安心して「リースバック」を活用できることを目指し、適切な活用方策や留意点等をガイドブックとして取りまとめるべく、「消費者向けリースバックガイドブック策定に係る検討会」の開催が決定した。

なお、すでに第1回検討会が12月13日に非公開で行われており、検討会は計3回にわたって開催されるとのこと。